布施です。
以前、魚食が死亡リスクを下げるという話がでました。
各論として細かい話をすると、
魚食で、心筋梗塞や狭心症といった冠動脈疾患のリスクを下げるというデータはたくさんあります。
更に、この度新たに、大動脈疾患(大動脈瘤や大動脈解離など)のリスクを下げることが示唆される論文が発表されました。
https://research-er.jp/articles/view/74509
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30172657
日本の8つのコホート研究を統合したもので、36万人が対象の大規模な研究になっています。
結論的には、
魚摂取が週に1-2回のグループに比し、魚をほとんど摂取しないグループの大動脈疾患に寄る死亡リスクは約2倍(ハザード比1.93)でした。
魚を食べない人は、大動脈瘤や大動脈解離のリスクが相対的に高くなるということです。
魚食により心拍数が低下するという話も、以前でました。
ごく単純に考えると、心臓が拍動するたびに、大動脈には負荷がかかることになります。
心臓は大動脈に向かって、血液を噴出させて、収縮期血圧100mmHgとか、150mmHgとかの圧をかけているわけです。
魚食→心拍数低下→大動脈への負担低下→大動脈疾患のリスク低下
と言った理屈も一部関与しているのかもしれません。
魚、食べましょう!