アップルウォッチはとても優れたスマートウォッチで、自分も各種トラッキング機能を利用しています。しかしながら、本来使えるはずの心電図機能が日本では使えません。医療機器として承認されるためにはかなり面倒な手続きが必要であることが原因のようです。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00096/00012/?P=1

 

数日前に、IT関係のお仕事に就いている患者さんが心電図機能付きスマートウォッチを使っていらっしゃいました。それを見せて頂いて、感動して自分でも検索して試しに購入してみました。ネットで検索してみると、色々な会社から色々な心電図機能付きスマートウォッチが販売されています。

自分が購入したのは、SOUKENGENと言う会社のもので恐らく中国製です。外観はアップルウォッチに似ています。正直なところ、「安っぽいアップルウォッチ」という印象です。

 

 

しかし、心電図の機能は循環器医としてやっぱり感動ものです。「安っぽいアップルウォッチ」などと言うのは失礼です。

左手に装着している場合は、スマートウォッチの下部のシルバーの部分に右手の指を当てることで心電図を記録します。

 

 

こんな感じでスマートフォンに波形が記録されます。

記録が終わった後、スマホ画面の中央右の「Health Report」をタッチするとこんなもっともらしい記録画面になります。PDFにも変換できます。

 

ノイズは多いのですが、不整脈のざっくりとした判別は可能です。
ノイズの少ない記録の仕方を研究中です笑。

 

医療機器としては承認されておらず、医療用に使用してはいけません。あくまでも「おもちゃ」として自分の心電図を記録して、結果的にそれが自分の健康管理に繋がるなら良いことでしょう。

何れにしても、すでに所有している患者さんはいるし、不整脈同定の補助には大いになります。動悸症状のある人は、このような心電図付きスマートウォッチで動悸症状出現時の心電図を記録して(現行犯逮捕!)、それを医師に提示すれば、とても有用な、貴重な情報となります。