不整脈にも色々な種類があります。

上室性頻拍(心臓の上の方からでる不整脈)で代表的なのは以下の3つです。

・発作性上室性頻拍

・心房粗動

・心房細動

 

発作性上室性頻拍が発症した時のスマートウォッチの心拍カウントの精度は先日書きました。

スマートウォッチは200/分を超える心拍数を正しく感知できるのか?

 

それでは、心房粗動、心房細動の時の心拍カウントの精度はどうなのでしょうか?

心房粗動は概ね規則正しく、典型的には心拍数150拍/分ほどの不整脈です。

心房細動はリズムが不規則でバラバラな不整脈です。

102人の入院患者にFitBit Blaze(FB) , Apple Watch Series 1(AW)を装着し上室性不整脈の心拍数トラッキングを調べた研究があります。

平均誤差をそれぞれお示ししますと、

上室性不整脈全体としては、

AW = -5 拍/分

FB = -18 拍/分

 

心房粗動では、

AW <1拍/分

FB <1 拍/分

ととても精度高くカウントできました。

 

心房細動では、

AW = -8 拍/分

FB = -28 拍/分

と、やや精度が落ちました。

やはり、不規則でバラバラなリズムは検知しずらい拍動が少なからずあるのでしょう。

ただし、スマートウォッチが心拍数 ≥ 100と解析した上室性不整脈の 98%は 心電図での心拍数の ±10-拍/分でした。

心房細動の時は心拍数を過小評価してしまうことがありますが、スマートウォッチが頻拍だと教えてくれた時は、それは概ね正確な心拍数であり、何らかの不整脈が出現している可能性がある、という解釈ができそうです。

 

まとめ

・スマートウォッチは規則正しい頻拍の心拍数を概ね正確に検知する。

・心房細動(心拍が不規則、バラバラ)は、心拍数を過小評価しやすい。

・スマートウォッチが頻拍と判断したら、その精度は高い。

 

 

【参考文献】

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29887428

Koshy AN, Sajeev JK, Nerlekar N, et al. Smart watches for heart rate assessment in atrial arrhythmias. Int J Cardiol. 2018;266:124-127.