布施です。

 

昨日は、安静時心拍数が、45/分から、10/分上がる毎に死亡リスクが9%づつ上がるという話でした。

 

例えば、自分の安静時心拍数が80/分でしたらどうですか? 

 

もっと下げたくなりますよね。

 

でも、重症の心臓病ではない通常の人ですと、薬などで無理やり心拍数を下げても、必ずしもリスクは下がりません。

例えば、安定している狭心症の患者にIvabradineという心拍数を下げる薬を使って、70/分以上の心拍数を60/分ほどまで下げてみましたが、死亡リスクは変わりませんでした。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1406430

 

心拍数が速くなっている原因がはっきりしていれば、それを是正すると、リスクは下がるかもしれません。

貧血、脱水、発熱・炎症、甲状腺機能異常などがあれば心拍数が早くなりますので是正が必要です。

そのようなはっきりとした病気、或いは病気に近い状態を認めない場合も、

例えば、心身のストレスを緩和すると、心拍数が低下することが期待できます。

 

 

安静時心拍数を低下させる代表的な方法は「運動」です。

長距離ランナーには心拍数が遅い(30台とか)人がいるなど、いわゆる「スポーツ心臓」のことを耳にしたことがある方も多いと思います。

多くの研究で、運動により安静時心拍数が低下することが示されています。

例えば、

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9832101

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11194095

 

安静時心拍数を上げるための運動の量も、質も、研究により様々です。

少なくとも、10週間ほどの継続は必要のようです。

 特に年齢が上がると反応が低下するのか、下記メタ解析では、60歳を超えると30週以上の継続が必要としています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16118586

 

通常、心拍数が速い=頻拍は、100/分以上のことを指します。

つまり、心拍数100/分未満なら、一応正常範囲内と表現できます。

 

 例えば、安静時心拍数80/分の人ですと、

病院では「正常範囲内だから、気にしないで」と言われます。

 

でも、「安静時心拍数45/分から、10/分上がる毎に死亡リスクが9%上がるという話」を聞くと、

安静時心拍数45/分の人より、死亡リスクが30%くらい高い疑いがある??? と思うと、

もっと下げたくなります。

 

 運動を始めとする、安静時心拍数を下げることを心がける生活。

そんな、さらなる健康を目指すのが、ポジティブヘルスです。

マイナスからゼロではなく、ゼロから、プラスアルファへ。