人間が健康に生きる(早期死亡を予防する)ために

 

少し前のものですが、「人間が健康に生きる(早期死亡を予防する)」ということに何がどの程度影響しているのかというデータがあります。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa073350

40% 行動様式;食事や身体活動、喫煙、薬物、性行為、

30% 遺伝的要因

15% 社会的状況;教育、雇用、収入、住居、、、

10% 医療介入;医療へのアクセス、質

  5% 環境因子への曝露;住居や職場などの危険・有害物質、感染症、

 

「行動様式」が最も健康への影響が大きい

行動様式が最も影響が大きくて、この中に、身体活動、食事、睡眠と言った、このブログでその重要性を説いているものたちも当然含まれます。

 

医療の影響は少ない

巷に偉そうにしている医師は多いと思いますがw、医療の関与はわずか10%です。

 

恵まれた人たちの興味は、、

社会的状況が比較的良い恵まれた人々で、行動様式にも気を使っている方々の注目は、「遺伝的要因」に対するアプローチということになるのでしょう。その信ぴょう性はともかく、遺伝子検査キットなど、自身の遺伝子情報へのアクセスがビジネスチャンスになっています。この円グラフを合わせて考えると、当然の流れであることが理解できます。

https://goo.gl/iD4mn5

 

急性期医療の現場

救急病院で循環器系(生活習慣病)業務に従事していると、社会的状況が悪い、社会的弱者の病院受診割合が高い印象があります。そのような方は、行動様式も悪いことが多いです。このグラフと現場の患者層が本当にマッチします。

「遺伝的要因」以外の因子は全て、本人というよりは、社会環境の問題と言っても良いでしょう。「行動様式」も本人の意思というよりは、環境の影響が大きいと考えられます。

結局、医療機関で医師や看護師、医療スタッフらが頑張る!というよりは、社会の環境を変えるような、政治や企業、その他の社会活動の方が、病気から救う、命を救う、ことに対しインパクトが大きいわけです。

社会を変えるまで、救急病院(の循環器部門)は、「病気というか経年劣化の高齢者」と「若年~中年の社会的弱者」が主な患者層、という現象がしばらく続くものと思います。