健康に良さそうな食材の1つに「きのこ」がありますね。

「まごわやさしい」の「し」(しいたけ→きのこ類)です。

 

きのこの成分

理論的に、身体に好影響を与えることが期待できる成分が色々と含まれています。

例えば、lectins, polysaccharides, phenolics / polyphenolics, terpenoids, ergosterols,  volatile organic compoundsなど。

これらが、抗がん作用、免疫調整作用、抗酸化作用、脂質代謝作用、抗菌抗ウイルス作用、肝保護作用、糖代謝作用、、、などを及ぼしうるそうです。

参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2214799317300632

まあ、難しいことはさておき、これらが本当に身体に意味のあるほどの健康効果を及ぼしてくれるのでしょうか?

 

きのこの健康への影響の論文

文献検索してみると、健康的に意味のあるアウトカム(病気の罹患率とか死亡率など)の研究論文はあまりないようです。コレステロール(脂質代謝)や、糖尿病、肥満、高血圧、認知機能、免疫力、、、などの効果を期待する論文は散見されますが、それも研究の質は高くなくエビデンス的には弱いものです。その薬理学的メカニズムにとどまるものや、動物実験が多く、臨床的に、あるいはヒトにそのまま当てはめられるものではありません。

それでも、抗がん作用は、比較的期待度が大きいようで、乳癌や大腸癌、子宮・卵巣癌、胃癌、前立腺癌、膵癌、などの研究論文があります。中でも、乳癌は相対的には最も良いエビデンスがありそうです。

 

きのこの乳癌リスク低下効果

食用きのこと乳癌リスクの関係を調べた研究は複数あり、メタ解析論文も出ています。

これは、10の研究のメタ解析です。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24691133

結果のグラフの1つです。縦軸が乳癌の相対リスク、横軸がきのこの1日の摂取量です。

きのこの摂取量が増えると、乳癌のリスクが低下しています。

閉経前の女性も、閉経後の女性も、双方リスクが低下していました。

ただし、このメタ解析の元となる10の論文のうち8つは、ケースコントロール研究(横断研究)です(残りの2つはコホート研究)。研究の質としては高くなく、当然、因果関係はわかりません。とは言え、まあ参考になる結果ではあります。

 

 

まとめ:きのこ、良いと思う。

きのこは、理論的には良い栄養成分が含まれています。

臨床的な健康効果のエビデンスは強くないものの、乳癌のリスク低下効果は期待できます。

 

また、多くの論文で、食用きのこを摂取することで被る害はほとんどなく、安全な食材とされています。

 

このサイトによりますと、日本では4000年以上前の縄文時代からきのこは食されていたとされています。

https://goo.gl/oSBrmT

 

そして「まごわやさしい」などという言葉にも含まれるほど、きのこは「経験的」に身体に良い食材とされています。

 

つまり、

 

・「良い栄養成分含有」

・「乳癌リスク低下効果」

・「安全」

・「歴史あり」

・「経験的に良い」

 

とされている、それが「きのこ」です。

そして、美味しいです笑(主観)。

 

毎日のメニューに含めて、損はないでしょう!