赤身肉(赤肉)が、健康に悪影響を及ぼすことは多くの論文で指摘されています。

多くが介入試験ではなく、確定的なことは言えないのですが、恐らく真実なのだと思います。

赤身肉は嗜好品!

 

では、白肉はどうなのでしょうか?

白肉の代表は「鶏肉」あるいは「家禽肉」です。「魚肉」も含まれる場合がありますが、ここでは含めないで考えます。

 

いくつか目にとまった研究を挙げます。

 

鶏肉と脳卒中

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28855166

15のコホート研究のメタ解析論文、対象は70万人以上です。

肉食と脳卒中の関係を調べています。

赤肉や、加工肉は、脳卒中リスク増加と関連していましたが、

白肉は、脳卒中リスク低下と関連していました。

中央の縦線よりも右側に行くと、リスクが高いことを意味します。

左側ですと、リスクが低いことを意味します。

最下段の「white meat」は、左側に寄っていますので、リスクが低いということです。

 

 

赤肉は心血管死亡リスク増加と関連、鶏肉(白肉)は関連せず

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24932617

13のコホート研究のメタ解析論文、対象は164万人以上です。

肉食と死亡の関係を調べています。

赤肉は心臓病血管病による死亡リスク増加と関連していましたが、白肉は関連していませんでした。

白肉は、少なくとも、身体に害を与えるということはなさそうです。

 

 

赤肉は死亡リスク増加と関連、鶏肉(白肉)はリスク低下と関連

https://www.bmj.com/content/357/bmj.j1957

50-71歳、53万人以上を対象とした前向きコホート研究。16年追跡しています。

肉食と、様々な原因の死亡の関係を調べています。

白肉は、様々な原因の死亡リスクが低下する傾向がありました。全死亡リスクも低下しています。

この研究での白肉は家禽肉以外に魚肉を含んでいますが、家禽肉と魚肉別々に解析しても、双方同様にリスク低下と関連していたとのことです。

下のグラフは、左から、赤肉、白肉、含有化合物。縦線寄り左側ならリスク低下、右ならリスク上昇です。

赤肉、含有化合物は縦線よりも右側に寄っており(リスク増加)、白肉は縦線よりも左側に寄っている(リスク低下)のがわかると思います。

 

 

 

まとめ

ということで、白肉(鶏肉)は、データ的には安全な食材と解釈できます。

ただし、これらは介入研究ではありませんので、決定的なことは言えません。

 

例えば、白肉をよく食べる人は、害のある赤肉をあまり食べないだけなのかもしれません。

つまり、白肉のリスク低下作用ではなく、赤肉のリスクを回避しているだけとか。

 

また、ケージに入れられたブロイラー飼育の鳥と、放し飼いにされた鳥では、身体への影響は異なると思います。マスのデータには反映され切れない要素も潜在している可能性は十分あります。

 

とはいえ、総合的には、白肉(鶏肉)は安全な食材と解釈して良いものと思っています。

飼育状況が悪くない鶏肉を、シンプルな方法で食すのは、良いことと思います。

良い肉でも、揚げ物にしたりすると、これまたよろしくないです。