循環器内科医はお◯っこがお好き、消化器内科医は◯んこがお好き

循環器内科医、つまり心臓の医師は、尿が好きなのです。好きというか、注目しているのです。心臓が悪い人は、身体に水分がたまり、浮腫んで、「心不全」になることが多いです。したがって、身体の水分が尿として体外に排出されることは、心不全の治療効果や、予防にはとても重要な因子と考えているのです。

 

当直の際、重症心不全患者のベッドの脇の蓄尿バッグの前に夜な夜な座って過ごす循環器内科医は少なくありません笑。

 

 

一方、消化器内科医は、便秘や腸閉塞などなど、便通を気にすることが多い、つまり、◯んこに注目しています。

まとめると、

循環器内科医→ お◯っこ

消化器内科医 → ◯んこ

です。

 

腸内細菌叢 腸内フローラ

 

しかし、最近ににわかに、循環器内科医の「◯んこ」への注目が集まっています。

心臓病と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関連が示唆されてきているからです。

例えば、このレビュー。

http://circres.ahajournals.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=28360349

その図を見ても、細かいことは抜きにして、腸が心臓を含む様々な臓器と関係していることがわかるかと思います。

 

Figure.

 

腸内細菌が、内分泌臓器のように機能し、生物活性代謝産物を生成し、宿主(→つまり我々人間)に影響を与える、と記されています。

具体的には、循環器系関連ですと、高血圧、心不全、肥満、糖尿病、脂質代謝異常(コレステロールなど)、慢性腎臓病などの病態と関連が示唆されています。

健康な人の良質な腸内細菌を、病気の人の腸に注入する、といった治療を含め、様々な治療が検討されていますが、循環器系の病態に関しての腸内細菌叢を活用した治療にはまだ確立したものはないようです。

でも将来的には、健康な人の便を、心不全の人の腸に注入したり、、、なんて治療が行われたりするかもしれません。

また、腸内細菌叢を乱す安易な抗生物質や各種薬剤の使用、そして食生活、特に加工食品の摂取などにも今まで以上に気遣う必要がありそうです(参考下図)。

循環器内科医は「◯んこ」へ、興味しんしんです。

 

https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1568-9972(15)00024-5