あけましておめでとうございます。

布施淳です。

年末年始もなく、働いている方もいらっしゃいますが、多くの方は休まれていることでしょう。

 

年末年始、休むメリット

仕事のストレス。あるメタ解析では7年ほどの追跡で、心臓病罹患リスクが23%増加していました(Lancet 2012; 380: 1491–97)。認識していない人も多い(と思う)のですが、仕事のストレスは、本当に心身にダメージを与えるのです。年末年始は、この日々のストレスから解放される、貴重な休日と言えます。

 

年末のデメリット

一方で、大晦日は、ついついお祭りムードになってしまいます。紅白歌合戦を見ながらご飯を食べて、飲酒して、夜更かしします。夜食として年越し蕎麦を食べたり。行く年くる年とか、カウントダウン云々とか、朝生とか観たり。

よくある問題点は、

・飲酒過多

・夜食

・寝不足

 

不定期の大量飲酒(エタノール>60g;ビールなら中瓶3本(1.5L))をする人は、しない人に比し心臓病罹患リスクが45%高いというデータがあります(Am J Epidemiol 2010;171:633–644)。

夜食習慣のある人は、そうでない人より心臓病罹患リスクが40%高い、というデータがあります(Circulation. 2013;128:337–343)。

睡眠不足も、もちろん心臓病罹患や死亡リスクが高くなります(例えば、Sci. Rep. 6, 21480; doi: 10.1038/srep21480 (2016).)

 

年始のデメリット

年始になると、よく食べるのはお雑煮などのお餅です。そして、おせち料理を食べます。保存しやすくしているために、塩分や糖分が比較的多く含まれています。問題点は、

・糖分過多

・餅で窒息

・塩分過多

 

お餅は、炭水化物が主です。おせちの様々な料理にも糖分、add sugarが多く含まれています。こういった炭水化物、糖分の過剰摂取は糖尿病リスクや死亡リスク上昇に関連しています(例えば、Lancet;390.10107 (2017): 2050-2062)。

おまけにお餅は、窒息の原因になりやすいです。よく救急搬送されますし、窒息死する方もしばしば。日本(大阪)の成人院外心停止のうち、約7%が窒息による心停止。そのうち餅による窒息は約10%。(院外心停止全体のうち約0.7%が餅の窒息による心停止)で、そのうち25%が正月の三が日に起こっています(J Epidemiol. 2017 Oct 28. )。今年も、警告でこんな記事も出ています。救急の志賀先生。http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/29/omochi_a_23319210/

塩分過多により、高血圧が惹起されるなどで身体に悪影響を及ぼし、日本で年間約34000人が塩分過多で死亡に至っていると推測されています(PLoS Med. 2012 Jan;9(1):e1001160. )。

 

ということで、ストレス軽減のメリットを完全に打ち消してしまうかもしれないデメリットもあるのです!

 

良い一年を〜笑

まあ、半分冗談です。あくまでも習慣的に続けると、身体に悪影響が及びますってことであり、年末年始に一時的に生活が乱れても、心身に悪影響が直結するわけではありません。それでも、依存性、習慣性があるものばかりですから、正月の一時の快楽で、その後習慣化してしまうようなこともあります。皆様お気をつけて、良き1年にしてくださいませ!

本年も宜しくお願い致します。