布施淳です。

 

このブログでも、盛んに野菜や果物が身体に良いことをお伝えしています。

一方で、一般の野菜や果物の栽培には多かれ少なかれ、農薬が使用されています。

身体へはどのような影響があるのでしょうか?ないのでしょうか?

そんなことに関する1つの論文。

 

野菜果物の残留農薬の不妊治療歴のある女性への影響

 

Chiu YH, Williams PL, Gillman MW, et al. Association Between Pesticide Residue Intake From Consumption of Fruits and Vegetables and Pregnancy Outcomes Among Women Undergoing Infertility Treatment With Assisted Reproductive Technology. JAMA Intern Med. 2017;

doi:10.1001/jamainternmed.2017.5038

 

対象は米国MGHの不妊センターのあるコホートの中で、不妊治療歴のある325人(18-45歳)。食事に関しては質問表により情報収集しています。残留農薬の量は、the annual reports from the US Department of Agriculture Pesticide Data Program (PDP)に基づいて評価。残留農薬の摂取量と、妊娠出産の関連を調べました。

 

結論としては、残留農薬が多い野菜果物を多く取っている人(>2.3サービング/日)は、少ない人(<1.0サービング/日)よりも、妊娠率が18%低く、生存出産率が26%低かったのです。

 

 

野菜や果物は、外皮近傍の外側部分に様々な栄養素が富んでいることが多く、皮を食べたい衝動にかられます。当然、外皮には残留農薬が付着していることが相対的には多いと思います。栄養をとるか、農薬を避けるか、悩ましい選択です。

 

この研究の限界の一つは、残留農薬の摂取を質問票で測定していることです。精度に問題がありそうです。そうであっても、不妊治療をしている方や、妊娠を考えている人は、残留農薬を考慮した食材選択をした方が良いかもしれない、ということを考えさせられる研究です。うーん。妊娠出産したい人には、無農薬野菜をオススメしちゃいそうです。