こんにちは。布施淳です。

生のフルーツは身体に良い(死亡率を低下させる)ことがわかっています。

 

それでは、缶詰のフルーツはどうなのでしょうか?

その一つの答えが昨日も触れたこの論文に示されています。

 

Fruit and vegetable intake and the risk of cardiovascular disease, total cancer and all-cause mortality-a systematic review and dose-response meta-analysis of prospective studies.

Aune D, Giovannucci E, Boffetta P, et al.

Int J Epidemiol. 2017;46(3):1029-1056.

doi: 10.1093/ije/dyw319.

 

 

縦軸が全死亡リスク(すべての死亡原因による死亡のリスク)、横軸が1日の缶詰フルーツの摂取量です。

なだらかではありますが、缶詰フルーツを多く食べるほど死亡のリスクが増加していきます。

100g/日で、14%死亡率が上昇します。

 

なぜ缶詰フルーツで死亡率が上昇するのか?

下記参考文献には、こんな記載があります。

 

・缶詰フルーツには砂糖が加えられていることがしばしばある。

・缶に詰める過程で栄養素が減少する。

・缶の裏側に塗布されているビスフェノールAに暴露する。

 

砂糖は糖尿病や肥満を助長しますので、当然身体には悪影響を及ぼします。

缶に詰める過程で、加熱する過程があるようでその影響で栄養素が減ることと、あとは、皮やカスなど繊維質や栄養素に富んだ部分が除去されるという点もあるでしょう。

3つめのビルフェノールAは、缶のサビ予防に使用されているそうです。人体の中では、ホルモンバランスを乱す作用があり、冠動脈疾患を助長する可能性があることが指摘されています。

 

ということで、結論としては、

缶詰フルーツは、死亡率をあげる(100g/日で約14%)。

従って、缶詰フルーツは極力避けて、生のフルーツを食べましょう。

 

【参考文献】

  1. Aasheim ET, Sharp SJ, Appleby PN, et al. Tinned fruit consumption and mortality in three prospective cohorts. PLoS ONE. 2015;10(2):e0117796.
  2. Rickman JC, Barrett DM, Bruhn CM (2007) Nutritional comparison of fresh, frozen and canned fruits and vegetables. Part 1. Vitamins C and B and phenolic compounds. J Sci Food Agric 87: 930–944.