おはようございます。布施淳です。

最近、様々なところで大活躍の前野隆司先生の本。

 

 

 

日本人による日本人のためのポジティブ心理学

ポジティブ心理学は比較的新しい分野であり、これまでは基本的には海外からの情報が主体でした。
この本は、これまでのポジティブ心理学の要点を簡単に記載した上で、前野先生の研究結果に基づいた、日本人による日本人のためのポジティブ心理学というか、幸福学が展開されています。

 

 

サイエンスである

ポジティブ心理学の創設者セリグマンの提唱しているウェルビーイング(幸せ)の構成要素「PERMA」。布施も大好きで、このブログにもよく出てきますが、そのフレームワーク自体の妥当性が科学的に検証されているわけではありませんでした。一方、前野先生の研究のコアとなる「幸せの4つの因子」は、サイエンスとして統計学によって求められたもの、evidence basedであり、より説得力があります。

 

 

読んだだけで幸せになれそう!

読んだだけで幸せになれそうな本に仕上がっています。

理由の一つ目は、まず、読みやすい。ポジティブ心理学は翻訳書が多く日本語訳が読みづらいものが少なくなかったのですが、この本は自然な表現(和書だから当たり前ですが笑)で、なおかつ平易な表現で書いてくださっています。

 

二つ目は、日本の文化、そして今の時代(スマホとか)の環境にマッチした内容なので受け入れやすいです。

 

三つ目は、「幸せを目指そう!!!」という堅苦しいものでなく、できる範囲でゆるくやろうよ〜というリラックスした雰囲気で、そして「ゆるテク」のアイデアも提案して下さっています。例えば、

 

幸せになるためには、社交的になる必要がありますが、それは自分が好きなことや興味を持っていることの範囲内で―ある意味でオタク的に―社交的になればいいと思います。興味がない話題にも興味のあるふりをしたりして、とにかく人とのつながりをつくって社交的になろうとすると、疲れてしまって長続きしませんから、くれぐれも無理のない範囲で幸せを目指してください。(引用)

とか、

リアルな世界で友達をつくることが難しい人は、VR、ロボット、あるいはスマホでのチャットや遠隔会議を介して友達になるという方法をとってもいいのではないでしょうか。どのような形であっても、少しずつ孤独を解消して幸せになれればいいのですから。(引用)

 

社交的でない人(おいら!笑)でも、ちょっとホッとする記載です。

 

四つ目は、今日からできそうな簡単なエクササイズが紹介されています。これもゆるくやればいいじゃんって感じです。
エクササイズの「3つの良いこと」、「3つの感謝」は、必ずしも3つじゃなきゃダメということでなく、1日3分集中すればいいですよーとか、飽きないように日替わりでいいですよー、とか。これなら無理なく続けられそうです。

 

 

前野先生は、「研究者」兼「実践者」

五つ目は、なんといっても、前野先生ご自身が幸せそうなことです。本からも伝わってきますが、実物はもっと幸せそう。先月モントリオールで開催されたポジティブ心理学学会(WCPP2017)で前野先生に初めてお会いしたのですが、本当に優しいお人柄、笑顔、気遣い、、、で素敵過ぎる方でした。ご夫婦共に。幸せの4つの因子を実践している結果なのでしょう。本の内容の「証明」です。ポジティブ心理学は、「研究者」と「実践者」に分かれている印象を持っていたのですが、前野先生は「研究者」兼「実践者」です。

 

 

個人から社会へ

そして、個人の幸せのみならず、それを応用して、会社の、地域の、社会の幸せを目指していることが記載されています。具体的な対策もすでに実践されて、そして成果も出されています。感動ものです。多くの人が共感できる内容だと思います。

幸福度が高くない日本。一人でも多くの方に読んでもらいたいです!