こんにちは。布施淳です。

 

このブログでは何度も触れているような話ですが、他で書く機会があったのでついでに書いておきます。

 

ポジティブ心理学の第一人者セリグマンは「幸せ=well-being」の重要な構成要素を”PERMA”と表現しています。

 

P :ポジテイブ感情(positive emotion)

E :エンゲージメント(Engagement)

R:関係性(Relationships)

M:意味・意義(Meaning)

A:達成(Achievement)

 

僕はこの”PERMA”というフレームワークをもっともっと世の中に普及・実践させたいと常々思っています。 

 

仕事柄、心臓病の患者とよく交流します。

中年の患者、特に生活習慣病の成れの果てである心臓病患者を診ていると、気付くことがあります。

「幸福度の低い人が、病気になり易い」ということです。

 

・自己効力感が低く、前向きな考え方を持てず自暴自棄になっている。←P

・無職だったり、特にこれといったやり甲斐のあることも有していない。←E

・独身で一人暮らしだったり、家族や親族、友人との交流がない、社会的に孤立している。←R

・自分の存在価値を見い出せない。仕事をしていない人はなおさら。← M

・目的や目標を見失っている。← A

 

特に男性がこうした背景で生活していると、概ね50代前後で心臓病などの重病になり、病院に搬送されてきます。典型的パターンです。

 

このような方も含め、様々な患者に対して”PERMA”というフレームでアドバイスを行ったりしますが、慌ただしい日常業務の中でゆっくり話す時間はなかなか取れませんし、取れたとしても、限られた時間で行動変容まで促すのは至難の技です。

 

さらに、50歳前後になってしまっていると、「変化」することが難しいようにも感じます。厳しいようですが、「手遅れ」のような思いにならざるをえません。

 

病気に陥るもっともっと前の段階から、一人ひとりが”PERMA”を意識した生活を心がけ、高いwell-beingを築くことができれば、病気の罹患率も下がることが期待できるのではと感じています。

日本では、若年者の自殺が多い、と最近報道されています。10代20代の頃から、”PERMA”を実践できる社会を作りたいものです。

 

高いwell-being、高い幸福度、”PERMA”の実践は、最高の予防医療の1つだと思うのです。