おはようございます。布施淳です。

 

先日、「Happyです倶楽部」主催による、第1回「死亡率100%を見据えた医療」を開催しました。と言っても所属病院の院内勉強会です。

 

大前提として人間は生物である限り、必ず死にます。死亡率100%です。

 

そんな中、平均寿命を優に超えた超高齢者が生死をさまよった状態で次々救急搬送されてきます。
救命センターやCCUに搬送されてくる患者は、急性発症・急性増悪の方も多く、超高齢とはいえ、前日まで特に問題なく生活していた方も少なくありません。
急性期病院の医療従事者として、積極的救命治療を標準治療として対応します。
「救命」は患者やその家族に多くの幸せをもたらしますが、しかし、いつもそうであるとは限りません。


「救命」することで、本人や家族に、更なる試練を与えてしまう場合もあるのです。
超高齢者医療において、「生命予後改善の治療」が標準治療で、そこから逸脱する治療が例外的治療なのでしょうか? この2つは同列の治療という考え方はできないでしょうか?

 

高齢者救急医療において日常直面する悩み、問題、ジレンマ、、、。皆で共有し、患者にとって、患者家族にとって、医療従事者にとって、より良い医療に繋げよう、という趣旨の勉強会です

 

今回のプレゼンターは、救急科Dr.、救急科NP.、総合診療科Dr.、循環器科のわたくし。
遅い時間にもかかわらず、職種、診療科を超えての参加者!循環器内科、総合内科、救命センター、呼吸器内科、医師、看護師、NP、臨床工学士、ソーシャルワーカー、、、ありがたい話です。

 

ACP(Advance Care Planning)、EST(倫理サポートチーム)、救命センターならぬ延命センター、平均余命、などなど様々なキーワードが出てきました。

 

結局は、日頃から、家族をはじめ周囲の人間、そして、かかりつけ医とよくコミュニケーションを図り、自分の価値観、死生観を皆と共有しておくことが重要と感じました。

 

我々医療従事者の知識・経験と、患者やその家族の価値観や死生観を、対話によりすり合わせて、幸せな最期を迎えられるようにサポートしたいものです。

 

そして、SNSでこの報告をしたところ、院外からもかなりの反響がありました。重要なテーマであることを改めて認識しました。第二回も検討したいです。