おはようございます。布施淳です。

自分は循環器内科医をしています。生活習慣病やそのなれの果ての心筋梗塞などの患者を主に診ています。時間割引率の高い患者、現在の時間と将来の時間を同等に考えて行動する習慣が取れない患者が大変多いと感じます。言葉は悪いのですが、人生の負け組が患者として集まって来てしまっている感じです。病気だから負け組なのではありません。負け組のプロセスが、病気を促しているのです。

 

病気発症を契機に習慣を変えることができる人もいれば、できない人もいます。変化できる・できない、の差の要因は、「つながり」や「自己肯定感」、「将来への希望」などです。家族や周囲の人間のサポートがあれば、習慣を変えやすいです。1人暮らしや、孤立している人は、変化しにくいです。変わらない人は、自己肯定感が低く、将来への希望や期待を抱いていない傾向があると感じます。

 

「つながり」や「自己肯定感」「将来への希望」などを含む、幸せ、well-beingに関する学問「ポジティブ心理学」を学んでいる理由がそこにあります。それらに欠けている人たちに役立つアプローチはできないか?と思うわけです。患者のモチベーションを向上させる一助になれば良いと思っています。