おはようございます。布施淳です。

 

現代病「睡眠不足症候群」

文明の発展と共に我々人間は”やるべきこと”、”やりたいこと”が増大し、夜な夜な起きているような生活になってきています。NHKの国民生活時間調査によると、10歳以上の日本国民の平均睡眠時間は、1960年の8時間13分から2010年の7時間14分と、50年間で1時間ほど減っています。日中の授業や会議、仕事中にウトウトする人も少なくありません。多くは「睡眠不足症候群」です。

 

10代、20代の死因のトップは「自殺」

以前、自殺についての記事を書いたことがありました。

 

例えば、「精神科医は効果効率的救命医

下図は、年代別の自殺者数です。

年齢階級別自殺者数の年次推移

「若年者と、生産年齢層、すなわち、60代以下で半分以上を占めています。社会を担う(今後担う)貴重な人材を毎年約2万人も失っていることになります。この「自殺」を予防することができれば、社会にとってもメリットは大きいことでしょう。

 

特に、10代の若者の自殺も、ニュースなどで度々耳にして居た堪れない気持ちになります。

10代、20代の死因のトップは「自殺」です。

 

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平成27年人口動態統計月報年計(厚生労働省)

 

睡眠不足は自殺と関連

睡眠不足は、うつ病や自殺の危険因子と言われています。例えば、下図は米国の10代の若者の睡眠時間と、「失望感」(緑)、「自殺願望」(黄)、「自殺企図」(青)の関連図です。このグラフからは、10代の若者には8-9時間程の睡眠時間が望ましく、それよりも睡眠時間が短くなればなるほど精神的ストレス・自殺と強く相関してくることがわかります。

http://winslerlab.gmu.edu/pubs/WinslerSleep.pdf

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ティーンの推奨睡眠時間は8-10時間

健全な心身の維持、そして死亡原因1位である自殺という最悪の事態に至る確率を少しでも下げるために、睡眠時間確保は若者にとって最重要事項です。そして彼らにかかっている日本経済の未来にも関係してきます。幼児、学童の頃からの教育と、家庭・社会をあげての対策が必要だと思います。各家庭で親が子供に「早く寝なさい!」と叫んでいる風景は日常茶飯事です。この一言は、日本経済の未来を危惧しての一言ともいえるわけです。長く働いたり、遅くまで仕事・勉強することを「美」とする文化が日本にはありますので、そうではない!という意識改革をする必要がありそうです。

 

National Sleep Foundationは、10代(teenager;14-17歳)の推奨睡眠時間を8-10時間としています。十分睡眠時間をとっている10代は少数派ではないでしょうか?

2016-11-02-19-07-00

 

この記事はこの本を参考に書いています。医療従事者向けの本なのですが、睡眠医学の概要が優しく説明されています。大変勉強になりました。