おはようございます。布施淳です。

 

最近睡眠時間は7時間を基本としています。

 

理由は、以前このブログでも触れました。

睡眠時間は「7時間」を基本にしよう

 

この記事で触れた論文の、死亡率と睡眠時間のグラフはインパクトがあります。7時間睡眠が最もリスクが低いのがよくわかります。

Sleep7h

(Sci. Rep. 6, 21480; doi: 10.1038/srep21480 (2016).)

 

それでも、日常では、やりたいことが沢山あって睡眠時間を削りたい衝動に駆られたり、飲み会で睡眠時間が削ってしまったり、その他諸々で7時間に満たないことがあります。

 

そんな自分に、「睡眠不足が身体に悪である」と言い聞かせる、インパクトのある論文。

 

Sleep Duration and Age-Related Changes in Brain Structure and Cognitive Performance

SLEEP 2014;37(7):1171-1178.

 

シンガポールの55歳以上の健康成人を対象にした観察研究で、追跡期間は2年です。睡眠時間と、MRIによる脳の解剖、そして認知機能との関連を調べています。n=66ほどの小規模の研究です。

 

この論文によると、1日あたりの睡眠時間が1時間少ないと、1年あたり0.59%づつ脳室の拡大が促進されることがわかりました。年齢、性別、教育環境、BMIで補正しても統計学的に有意な悪影響でした。脳室というのは、脳の中の空洞のことで、認知症の方はこの空洞が拡大していることが多く、脳自体の萎縮と類似した解釈でよろしいかと思います(下図参照)。

そして、同様に、認知機能も1年あたり0.67%づつ低下していくこともわかりました。

 

sleep-brain-atrophy

 

正常者と認知症患者の脳室の違いがとてもわかりやすい写真を示します。

出典:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph68.html

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55歳以上方々のデータですし、n=66と小規模の研究の結果に過ぎませんが、睡眠時間が1時間減ると、脳室拡大と認知機能低下がそれぞれ0.59%/年、0.67%/年促進される!と覚えておきましょう。睡眠時間を最優先にする行動が促されるのではないかと思います。