おはようございます(ハイタッチ笑!)。布施淳です。

 

最近気になるマインドフルネス。そして、先日から何度か話題にしているこの本。

 

この本は、「ネガティブ感情」をポジティブに捉えたインパクトを与える題名となっていますので、ポジティブ感情の重要性を説いている最近の流れには逆らっているというイメージがあります。しかし、決して、ポジティブ感情を否定するようなものではありません。また、自己あるいはネガティブ感情を客観的に観察し、理解し、識別するという意味では、マインドフルネスと重なるところも多々有ります。

 

一方で、この本には「マインドフルネスにとらわれるな」なる章があります。

「マインドフル」と対照的な概念を「マインドレス」と呼んでいます。「マインドレス」は、「なんとなく」とか「何も考えていない」とか、あまり知的なイメージがなく、どちらかというとネガティブなイメージです。しかしながら、この本では、様々な研究の例を挙げ、「マインドレス」が生産性や創造性を高めたり、問題解決に役に立つことを示し、その必要性を説いています。

 

良き効果が期待できる「マインドレス」を3つのタイプに分類しています。

 

1 オートパイロット(自動操縦装置)
2 衝動的な行動
3 マインドレスな決断

 

 

 

1 オートパイロット(自動操縦装置)
 
人間は、例えば、「他者に関する分類的判断」を、無意識のうちに驚くべきスピードで、かつ、かなりの精度でやってのけます。見知らぬ人に対する第一印象、この人は信用できそうか否か、などです。自動的につまりマインドレスに行われる認知のショートカットです。その他、不愉快な相手を我慢する、といった「マインドレスな感情調節」、授業中の落書きなど、思考がさまよい出ること(マインド・ワンダリング)も実は意味のあることだし、当てのないマインドレスな状態でこそクリエイティブな発想が育まれる「マインドレスな創造性」を挙げています。

 

2 衝動的な行動
 
衝動的な反応や思いつきの行動にはリスクもあるのですが、とてもうまく行くこともあります。大きな喜びを感じます。筋書がなく結果が不確かなため、不安と期待、好奇心の入り交じった気持ちが生じます。取り繕うことも人目を気にすることもなく行動に踏み出すために、生きているありのままの自分を感じられるのです。

 

3 マインドレスな決断
 
単純な選択の場合は、論理的に慎重に考えた方がいい結論が導き出せます。一方で、複雑な決断が必要な時には、まず意識上で情報を集めた後、意識的思考を中断し(問題を寝かせる)、時間をかけて無意識に選択をゆだねるのがよいのです。「意識的思考」と「無意識の思考」の両方を活用するのです。
選択肢が多くて高い認知能力を 要する状況における、最良の決断法以下の通りです。
① 短い時間、状況をマインドフルに熟考する
② 考えることをやめる
③ 思考を温める間、何かまったく無関係の活動をする
④ 決断する

 

 

 

「マインドレス」を活用するためには

物事を判断し切れない時には、10秒といった非常に短い制限時間を設けたり、よりよい直感に結びつくのを促すべく、自分の目標を表す合図やサインを作り、目につくところに記す、ことを提案しています。そして、マインド・ワンダリングなど、とりとめのない思考のための時間を作る、のも推奨です。

 

 

最後に

「マインドフルネス」の有用性が高いことに異論はありません。しかし無意識の脳「マインドレス」も実は我々が考えている以上に有能なのです。自分は「マインドレス=何も考えていない」「なんとなく=根拠なし」と非常にネガティブにとらえていたタイプですので、反省しています。「直感」とか「潜在意識」と言った切り口での類書もいろいろありますね。ちょっと興味が湧きました。読んでみようかと思います。「マインドフルネス」と「マインドレス」の臨機応変な使い分けが重要ということです。自分の「意識状態」を意識しましょう。

 

ストレングスファインダー®的には、「活発性」資質の高い人は、「マインドレス」の行動パターンを取りやすいのでしょう。「考える前に行動」「議論よりも行動」とか「とりあえず始める」という感じですね。一方で「内省」資質の高い人は、「マインドフル」の行動パターンを取りやすいのでしょう。思案し、思い巡らす時間を必要とします。「マインドフルネス」と「マインドレス」の臨機応変な使い分けは、「資質」をうまく使いこなす、こととほぼ同義ですね。