おはようございます(ハイタッチ笑!)。布施淳です。

 

自分は当然、多くの医師に囲まれた環境で仕事をしているのですが、「偉そうな医師」を眼にする機会が大変多いです苦笑。他の科の医師とのコミュニケーション、研修医や世代が下の医師とのコミュニケーション、看護師など他の医療職とのコミュニケーション、製薬会社の方とのコミュニケーション、患者とのコミュニケーション、、、。挨拶の出来ない医師も多いです。そのような態度は、時に、周囲を不快にさせますし、ひいては、業務効率に悪影響を与えます。

 

「自分は偉い」と思っているのか、単にコミュニケーションスキルが低いのか、両方なのか、わかりません。たぶん両方なのだと思いますが、何れにしても、少なからず(過度に)「自分は偉い」と思っている医師がいます。

 

旧態依然なピラミッド構造の誤解

以前、このブログでこんな記事も書きました。

なぜ彼が医師で、彼女が看護師なのか?

「(医療従事者の中で)医師が最も給料が高いし、医療の中心的役割を担っているという視点もあります。その視点が行き過ぎて、医療界を「一番偉い医師を頂点としたピラミッド図形」として捉えている人も少なくありません。例えば医師と看護師を比べた場合、「医師が上で看護師が下」ということです。旧態依然な面も多々ある医療業界です。医師自身も、そして看護師自身さえも、そのように考えている人がまだまだいます。」

 

 

上がりすぎる自己効力感

そして、大学病院や大総合病院など医師数が多く、各専門科に細かく分かれている病院に勤務する専門医にとって、そんな職場環境は「自分が偉い」と勘違いしてしまいやすいものになっています。自分も循環器専門医として「循環器内科専門外来」を担当します。診察室という狭い空間に入ってくる患者は心臓病を患っている人ばかりです。そしてやり取りされる話題はもちろん自分の専門の心臓病の話です。世界中の星の数ほどある様々な情報の中の、ごくわずかな「医療」という分野の、そしてその中のごくごくごく一部の「循環器」という分野の話。患者とは圧倒的な知識格差がある状況です。

そんなニッチな自分の専門分野のフィールドに「顧客=患者」を引き入れます。

・狭い診察室で、

・交わされる話題は圧倒的知識差のあること、

・そして患者は心臓病という弱みがある、

・更に患者からは「先生」「先生」と言われ、「すべてお任せします」とか、(あまり根拠はない場合も多いのですが)「先生のおかげで生きていられます」といった敬意の言葉のシャワーを浴びせられる(ありがたいことですが)

 

のです。いやでも、自己効力感が上がります。これが過度に作用すると「自分が偉い」と勘違いしてしまうのだと思います。医師は自己効力感が上がりやすい職業です。この自覚を持つとともに、自己コントロールの意識が必要かと感じます。ちなみに、各専門科に頻回にコンサルテーションすることを要する「総合診療科」などの医師は、謙虚な態度が業務上必要になることもあり、「偉そうな人」は少ない気がします。

参考:「自己効力感が大事すぎる

 

 

特殊環境による視野狭窄

「医療業界」は専門性が高く、社会の中ではやや特殊な業界です。そして、臨床医は単なる「労働者」ですから、結構多忙です。朝から晩まで「病院」という特殊な閉鎖空間にこもっていますので、社会全体を俯瞰する視点がどうしても不足しがちになります。ともすれば「医療」という軸でしか物事を見ることが出来なくなったりします。目の前の患者が「患者」「病人」としか目に映らない医師が少なくありません。自分は、医療の、心臓の専門家かもしれませんが、目の前の患者も当然、他のフィールドの専門家なのです。ITの専門家かもしれません。営業の専門家かもしれません。家事の専門家かもしれません。医療に関して、心臓に関しては自分の方がよく知っていますが、一方で、自分が知らないことを患者はよく知っています。時間があるときは、患者のそんな話を聞くのが結構好きです(ほぼ時間ありませんが笑)。専門のフィールドが異なるだけで、両者の優劣はありません。そんな他の業界の専門家を、「病院」という、「専門科外来」という、超特殊環境、医師である自分の得意なフィールドに引き入れて、優位性を発揮しているだけなのです。

 

このことは、例えば、「指導医-研修医の関係」でも成り立ちます。たまたま、「臨床医業務」に関して研修医は「研修」する立場で、指導医の指導を請う立場ですが、一方で彼らはすでに20数年人生を過ごしてきている、立派な成人です。「臨床医」以外の分野で優れた才能を有している人も多いです。指導医ができないことをできたり、指導医が知らないことを知っていたりすることは、当然あります。「臨床医」というごく狭い切り口での優位性を、あたかも、「人間」としての優劣かのごとく考えて、偉そうな指導を展開する指導医もいます。研修医に対して、「人間」として敬意を抱きながら、「臨床医」としての指導を施すことを心がけたいです。

 

 

最後に

自分の仕事にプライドを持つことは良いことだと思います。しかし、過度に「自分は偉い」と思うことは、あまり周囲に良い影響は与えません。より快適な社会やコミュニティを築くのが、人間の大事な役割の一つです。視野の広さや謙虚な姿勢を持つことは重要だと思っています。

 

以前、こんな記事も書いています。

「先生」「先生」って、医師はそんなに偉いのか?

 

 

書いていて気付きましたが、「7つの習慣」につながりますね。私的成功に終わらず、公的成功を志そうということに他なりませんね。

 

第1の習慣 「主体的になる」
第2の習慣 「終わりを思い描くことから始める」
第3の習慣 「最重要事項を優先する」

→私的成功

第4の習慣 「WinWinを考える」
第5の習慣 「まず理解に徹し、そして理解される」
第6の習慣 「シナジーを創り出す」

→公的成功

第7の習慣 「刃を研ぐ」

→磨きをかける

 

 

 

一昨日、昨日、勤務中に改めて実感したことを、つらつら書きました。書いてみて、分かることは、自分のストレングスファインダー®の上位資質「調和性」「回復志向」が現れているな、、、とも感じました。

 

参考

・調和性という資質を持つ人は、意見の一致を求めます。意見の衝突を嫌います。

・回復志向という資質を持つ人は、問題を解決するのが大好きです。