おはようございます。布施淳です。

先日、とある方からお声掛け頂き、様々なカテゴリーの個人事業主の方々の会合に参加しました。ざっくり言うと、ビジネスの活性化を図る会です。自分は単なる勤務医ですから全く場違いでしたが、だからこその刺激的な場でした。全員が起業家ですからエネルギーに満ちています。自分なりの学びは多々あったのですが、印象的だったことを一つ。

 

その会は、毎週早朝に開催されています。平日の朝6:45-8:30くらいまでです。この会の正式なメンバーになると毎回の出席が義務付けられ、基本的に遅刻や欠席は禁止とされています。勤務医の自分の感覚からすると、さすがに、それはきついなーと思います。自分は朝は強いので、早朝なのは良いのですが、遅くとも8時くらいには病院に行かなければいけませんし、そうでなくとも当直が当たったり、オンコール(呼び出される当番)が当たったりする可能性があります。毎週朝6:45-8:30を毎回確保することは結構難しいです。

 

しかし、こんなご意見を小耳にしました。自分が直接言われたわけではありませんが。

 

「会社に雇われていたりする人は、自分で自分の時間を管理できません。自分で決まった時間を確保できないような人は、その程度の人であり、この会のメンバーになる資格はないのです。」

 

皆、自分自身で起業しているため、基本的には自分の時間を自分自身で管理することができます。なので、皆さん、毎回参加できるのです。中には、それでもどうしても参加が難しくなる場合があるので、新たに人を雇って、自分の時間を作り出し、参加している、という人もいました。

 

勤務医は、病院に雇われているサラリーマンです。勤務時間は規定されますし、また、時間外勤務も余儀なくされ、ボランティア的な無休残業も当たり前のようにある業界です。何れにしても、自分の時間は自分ではコントロールできず、言ってみれば、人任せです。

 

時間が何よりも貴重な資源であることは、もはや世界の常識ですし、このブログでも何度も触れたことがありました。その貴重な時間を自由に、自分のやりたいことに注ぐことこそ、至福の贅沢です。その、何よりも貴重である自分の時間を、自分でコントロールできるようになることが、人生の最優先事項の一つと言っても言い過ぎではありません。それを全く成し遂げていない、サラリーマン、従業員、被雇用者、そして勤務医などに対して、個人事業主の方々、起業家の方々が、「その程度の人間」という感情を少なからず抱いていることを実感しました。良い意味で、大変刺激になる切り口ですし、納得もしました。

 

雇用者・被雇用者と言う観点からすると、サラリーマンや勤務医は勿論、大学教授や公立病院の院長、雇われ社長も、当たり前ですが雇われて働いている人です。最近話題になったSMAPも、芸能事務所の従業員であることが改めて感じさせられました。プロ野球選手もそうです。偉い人も、大スターも、考えようによっては、単なる雇われ労働者なのですね。

 

環境や立場が違うと、もちろん視点も違います。そんな 相違を感じる貴重な機会になりました。医療は、通常のビジネスとは異なった面が多々あり、他の業種と同列に考えることが難しいことが少なくありません。また、医師は、病院に雇われているほか、患者の病状によっても束縛されたりします。急患や患者の病状悪化で、勤務時間外に呼び出されることも当たり前のようにあります。

 

一方で、貴重な自分の時間を患者のために注ぐことこそ、自分の使命、生き甲斐、と感じている医師も少なくありません。自分の時間を敢えて、「患者を救う」ことに当てがうのです。それは素晴らしいことではありますが、医師が全てそのような考えではありませんし、それを期待されても困ります。

 

どのように自分の時間をコントロールしていくか、個人としての生き方をどうするか、あるいは、医療全体、病院全体として、様々な医療従事者の個々の時間をある程度自由にコントロールできるような仕組みづくり、など課題は多いなー、と改めて感じたりしました。