こんにちは。布施淳です。新年明け、ご高齢の心不全患者が大挙、病院に押し寄せてきています。循環器病棟はなかなかの賑わいを見せております苦笑。

「コンサルタント」は個人や企業の問題や悩みを解決する仕事です。「医師」は個人の心身に関する問題や悩みを解決する仕事です。分野は違えど、問題や悩みを解決する、という点では共通しています。

 

 

ふと手に取った本のなのですが、ちょっと読み始めたら面白くて読んでしまいました。忙しいのに、、、苦笑。

 

年間報酬1000万円未満のコンサルタントと1億円超のコンサルタントの違いはなんでしょう?

 

この本によると、

 

一つは、顧客が大企業であるか否か、もう一つは、それだけ支払うだけの正当性を顧客が感じているか否か、だそうです。

 

こんな文面もあります。

 

「サラリーマンや主婦など一個人であれば、たとえば1時間のカウンセリングに5000円払うのも勇気がいることかも知れません。社長が対象になると話は違ってきます。同じカウンセリングでも、単価は2倍、3倍どころではなく5万円以上というようにゼロが1つ増えて、ケタが変わることすらあります。」(抜粋)

 

大企業や法人を相手にすると、報酬がぐっと上がるわけですね。また、個人でもその対象により報酬の差がででくるということです。このような話を聞くと、医師が高収入を得ることが難しいことがわかります。医師はあくまでも個々の人の健康状態に対する対応です。法人や企業相手というわけにはいきません。もちろん、老人施設の嘱託医の契約や、企業の産業医の契約、という形態は取れますが、結局は一人一人への対応が必要になってきますので、コンサルタントの大企業との契約とはちょっと違うように思います。

 

また、医師の業務の報酬(診療報酬)は保険診療として定められていますので、自分で自由に決めることができません。サラリーマンでも、主婦でも、社長でも、首相でも、基本的には額は変わりません。そして、医師に支払う医療費を患者が正当性を感じていようといまいと関係ありません。国民皆保険制度により、世界的には格安医療費で上質な医療が受けられますので、本来は正当性を実感してもらいたいところですが、意外とそうでない場合もあります苦笑。世界の医療事情と比べてもらいたいものです。

 

医師は、基本的に、人間ひとりひとりの個別対応です。地味な労働者です。労働者の枠を超えられません。保険診療である限り、客単価も個々に設定できません。がむしゃらに労働しまくれば、小金持ちくらいにはなれるかもしれません。でもどんなに死ぬ気で頑張っても3000万円くらいまででしょう。身体は壊すかもしれません笑。年間報酬1億円超など、とてもとても無理です。医師は大金持ちにはなれません。基本的に、”1000万円未満のコンサルタント”のレベルという事です。まあ、当たり前の話なのですが、コンサルタント視点で見る事で、さらに腹落ちしました。

 

でも、この本にはこんな一説もあります。

 

「「お客さんからお金を払ってもらった上に、感謝の言葉をかけてもらえる仕事」というのは、お医者さんや塾の先生をはじめとする限られた仕事なのかも知れません。」(抜粋)

 

感謝の言葉をかけてもらえる代表格の仕事として挙げられています。これを励みに、医師は労働に励むわけです。