おはようございます。布施淳です。

ラグビーシリーズ第三弾です笑。

日常的に、「教育」に携わる機会が多いです。

 

仕事、例えば心臓カテーテル検査や治療を若手医師に行ってもらった時。

シミュレーション教育の場で、受講生に、ある実技を行ってもらった時。

 

今自分が行ったパフォーマンスに関しどう思うか?とその若手医師や受講生に問うた時、「◯◯が出来なかった」「◯◯が良くなかった」「△△が反省点」「△△が苦手」という具合に、まず自分の出来なかったこと、即ち否定的な面から言及する人が大多数です。

 

特に不思議なこととは正直思っていませんでしたが、この人に取っては残念な事として目に映るようです。

 

 

この本によると、日本のラガーマンも、自分の強みや出来ること、出来たこと、をアピールすることは苦手で、自分の欠点や不足面、苦手なことを挙げるのが得意だそうです。どうやら、日本の悪しき?文化のようです。

 

幼少時から褒められたり、肯定的な教育を受けてきたような欧米人は、先の問いに対し、まず「◯◯が出来た」「◯◯が良かった」「△△が得意」などと、自分の良かった点、肯定的な面から言及する傾向があるようです。

 

日本人は「自分を肯定的に捉えるのではなく、否定的なところから入って自分の成長ルートを導き出す」傾向があるとエディは指摘します。これまで日本の教師や指導者が、生徒のマイナス面に目がいってしまい、それを指摘する、是正しようとする、ことが多かったことが一因として疑われています。

 

前回のブログで触れた大事な「強み」。

 

弱みや不出来なところを是正することは勿論大事なことではありますが、強みや得意なところ、出来たところに磨きをかけ、更に高みを目指すことはもっと大事なことなのです。

 

そして、日本人は、自分の強みや個性、持ち味に気づかない、鈍感である、と感じているようであり、確かにそうだとすると、大変なデメリットであり、残念なことです。

 

指導者は、まず、「良く出来たところ」を褒めたり、生徒の得意なところを指摘し認識させる、ことこそが真っ先にやるべきことです。

 

エディHCは日本人の良いところも、悪いところも、良く把握しています。その良いところ、例えば勤勉性など、をうまく生かして、日本代表はW杯で結果を残したわけです。一方、日本人の不思議なところとして、上記本に記載されていたものの中でいくつか例を挙げると、

 

・敗者にフォーカスを当てる(例:甲子園)

・自分の持ち味に気づかなかったり、長所を前向きに評価したがらない

・自分の否定的な部分を探すのに慣れている

・横並びの意識が強い

・『普通でなければならない』というプレッシャーが日本全体を覆っている

・日本の選手は自分の頭で考えずに、コーチに頼りすぎている

・コーチは選手のマイナス部分に目がいく傾向

・コーチは、選手の決断を「否定」することが多い

 

よりラグビーに関することとして、

・ボールへのリスペクトが乏しい(キックを含め、容易に相手に渡してしまう)

・日本のメディアは個人にばかり焦点を当て過ぎ(最近の五郎丸とか)

・大学の環境整備が悪いくせに長い練習時間を強いる(良いのは絶対王者帝京大学だけ)

 

 

まあ、こんな風に、マイナス面を書き出している時点で、自分はとても日本的ということになります笑。

 

日本に生まれ育ち日本人に囲まれていると、良いところも悪いところも、自分らでは気づかなくなりますね。異文化の人に客観的に見てもらったり、自分でも一歩引いて、より客観的に自分を観察することが重要かと思います。

 

自分たちの業界に関してもしかりです。医療業界も、「医療ムラ」などと揶揄され、特殊な世界として扱われることも少なくありません。医療業界以外の人たちとの交流により、様々な視点や価値観を学ぶことも必要でしょう。

 

いろいろと気づきがある本です。ラグビー好きな方なら勿論、そうでもない方も、楽しめます。