おはようございます。布施淳です。

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起業に対する心構えの本です。起業というと敷居が高い印象があるかもしれませんが、そのような感覚を緩和してくれる本です。

もっとも大事なことは「行動し始めること」であり、起業により成し遂げたいことに対する「情熱」です。とりあえず始めてみて、PDCAサイクルを回そう、ということです。

「本当に無駄なのは、成果が出なかったことに使った時間ではなく、何もしなかった時間」という言葉には、感銘を受けました。

勉強してから実践する、というより、実践しながら学ぶ「learning by doing」が良いのでしょう。

医療の場でも、その通りで、以前にも話題に出ました。

参考:マーケット感覚を身につけよう http://junfuse.com/150516/

 

さて、この本には、「スキル不足を回数で補う」ということが書かれています。ベテランなら1回でうまく行くことも、ビギナーはその限りではありません。でも、10回でもやり直せば良いと言います。1回で結果を出そうとせずに、気軽に「最終的にうまくいけばいいや」と考えるのです。顧客との関係を、短期的に見るのでなく、もっと長い目で、長い付き合いで考え、「最後には満足してもらう」という姿勢が重要ということです。

これには、顧客との密なコミュニケーション、すなわち、自分の情熱や考え、人間性を理解してもらうことが必要になるでしょう。

これは、医療にも当てはまります。思い出すのは、漢方薬で有名な帝京大学の新見正則先生。

新見 正則  (著)
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漢方薬は、昔の叡智であり、経験の蓄積です。理論的・化学的な西洋医学の薬より有効打率は低いと言います。患者の症状・徴候を慎重に見極め、それに応じた有効性の高い漢方薬を選択することが必要になります。もちろん、そこには高いスキルや知識が必要になります。

漢方薬に精通していない医師にとって、その選択は、なかなか難しいわけです。

でも、「一緒にあなたに有効な漢方薬を探していきましょう」と患者との共同作業として、効果がなければ、順次、次々処方を変更していけば良い、、というスタンスを新見先生は推奨しています。不慣れな医師にとって漢方薬は扱いにくものですが、このスタンスで漢方使用の敷居を下げています。

まさに「スキル不足を回数で補う」と同義ですね。

先に書いた、「とりあえず始めてみて、PDCAサイクルを回す」にも通じます。

 

患者が本当に困っているその症状、その改善に情熱を見せ、目線を揃えて寄り添っていく姿勢があるからこその共同作業なのでしょう。

どんな分野も、結局、相手を思いやる気持ちや、コミュニケーションが重要ということです。