おはようございます。布施淳です。

病院に入院している患者や、救急来院した患者が、急な病状悪化を来し、場合によっては心肺停止状態に陥ってしまうことがあります。そのような予期せぬ緊急事態に、我々医療従事者は迅速かつ適切な対応を施さねばなりません。通常、1人ではなく、数人の「チーム」で対応することになります。
病状悪化といっても、病態は様々であり、その病態に沿った対応方法の「アルゴリズム」が存在します。
【参考】東京医科大学八王子医療センター 救命救急センター ACLSアルゴリズム
すなわち、チームメンバー全員で「アルゴリズム」を共有することが、効果的効率的な対応を施す一つのポイントです。言葉で言うほど簡単なことではなく、アルゴリズムの知識を学習し、それを実践するために、シミュレーショントレーニングを行ったりしています。緊急時に備える訓練という意味では、防災訓練といったイメージにも近いと思います。
さて、そのシミュレーショントレーニングとして緊急対応をしている際に、チームがいつ、どんなことを施したかを記載する「記録係」が必要になります。(勿論、本当の緊急対応時にも記録係は必要です)
この「記録係」は重要な役割です。なぜなら、チームの動き・軌跡を表記することで、現在進行形で行うべき事の漏れがないかの確認もできますし、その緊急対応が終了したのちに、チームの対応が適切であったか振り返って学ぶ際の題材にもなるからです。
この「記録」の記載方法は人により様々です。綺麗に書く人、雑に書く人。性格も反映されますし、センスの有無もあります。雑で大雑把な記録を見ると「この人B型?」なんて思ったりします。(B型の人、すいません。自分もB型です苦笑!)
しかし、センスや、性格だけの問題ではありません。緊急対応の「アルゴリズム」やその他重要なポイントなどを「理解」していないと、良い記録はかけません。すなわち、記録記載の「質」を見ることで、「記録係」の理解度や能力が推し量れます
記録2
世の中で多く出回っているノート関連の書籍にも通じることだと思います。
例えば、
東大合格生のノートはかならず美しい
Z
この本では、多くの東大生のノートを観察し、東大ノートに共通する「7つの法則・とうだいのおと」を見出しています。
以下の7項目は抜粋です。
 –
1 とにかく文頭は揃える
2 写す必要がなければコピー
3 大胆に余白を取る
4 インデックスを活用
5 ノートは区切りが肝心
6 オリジナルのフォーマット
7 当然、丁寧に書いている
ノートや記録は、思考プロセスが反映されており、理解度にも深く関連します。学生は勿論でしょうが、我々の日常業務の中でも、研修医のカルテ記載や患者への病歴聴取、看護師の看護記録、、、、。全て、彼ら、彼女らの「理解度」の鏡なわけです。
教育に携わる者は、学習者の記録やノートの観察が重要であることを再認識しました。
記録1
記録3