おはようございます。布施淳です。

前回、触れた本。

なぜ、この人と話をすると楽になるのか [Kindle版]
この本にとても興味深いお話が出ていました。結構有名な逸話のようですが、僕は知りませんでした。青字は抜粋です。
毎日熱心に釣りをしているひとりの男に投資家が話しかけます。
「そんなに釣りが好きなら、もっと一所懸命やったらどうだ?」。船を出して魚がとれたら市場へ売りに行って、儲かったらもっと大きな船を買って人を雇って、さらに儲かったら船団をつくって会社にして、儲かったお金で会社を大きくしろよ──。投資家らしいですよね。  そこで男が投資家に尋ねる。「わかった。そうやって会社が大きくなったとして、最後はどうなる?」。投資家は答えます。「会社は次の世代の人間に任せて、儲かったお金で悠々自適にすごしなよ」。男「悠々自適って?」。投資家「好きなことができるんだよ」。そこで男は言います。「好きなことができるって? だったら釣りをするなぁ」
ちょうど、偶然、ネットでも同様の記事を見かけました。
自分が何をしたいのか?、自分にとって何が大事なのか?をよく認識して、周りに流されず、自分の軸で生きて行くことの重要性を感じさせます。
すこし違うかもしれませんが、医師の世界でも類似した現象があります。
「患者を診る」仕事を志し、医師になり、念願叶い、臨床医として情熱を燃やし日々患者を診る。でも、時が経るにつれ、(本人の意思に沿う沿わないに関わらず)偉くなって、医長になり、部長になり、院長になり、給料も増える。出世して素晴らしいと周りから賞賛される。
でも、肩書きが上がるにつれ、業務内容は「患者を診る」より管理業務。所属科の管理や、診療部門の管理、病院の管理、というかつて目指したはずではない業務に毎日が忙殺されていく。それでも患者のために、社会のためになっていれば良いのだが、そうとも言えない非効率的な雑務とか、あるいは営利目的の病院経営を任され、収益を上げるために必ずしも患者のためにならない医療行為を推進せざるをえなくなったり。
そして、定年になり、院長を退いたら、溜まった貯蓄で、悠々自適? かと思いきや、小さな診療所を開業して、本来やりたかった「患者を診る」業務にやっと打ち込める。。。このやりたいことから既に20年も遠ざかっていた。。。
釣り好きの人と投資家の話は、全く他人事ではないと思いました。まあ、僕は、出世しないから、上記の医師の話にはあまり関係ありません笑。