おはようございます。布施淳です。

先日、90歳前後の超高齢の方が院外心肺停止で搬送されてきました。

食事中に、食材を喉を詰まらせた「窒息」です。家族が背中を叩いたりしましたが、改善せず、間も無く意識がなくなってしまったようです。

救急隊が到着した時は、そのご高齢の方はすでに心肺停止でした。救急隊の処置で、喉からは食材の塊が出てきました。心肺蘇生術を施されながら当院に搬送されましたが、到着時も心肺停止の状態は改善せず、心電図はフラットです(心静止)。到着後30分ほど心肺蘇生術を施されましたが、結局亡くなりました。

突然の死亡に本人はもちろんのこと、ご家族としても、無念・・・という考え方がある一方で、PPK(ピンピンコロリ)という理想的な最期を迎えて良かった、という考え方もある、という話を以前しました。

「死=残念なこと」か? http://junfuse.com/150115/

以前話に出た方は、趣味の社交ダンス中の突然死でした 。楽しい趣味の最中にコロリと亡くなる幸せ、という考え方もあるのではないか、という視点。今回の方も、「食」という、人間にとっては最も「欲」を感じる行為の1つで、最も「喜び」を感じるものの1つでもあります。その「喜び」の中でのコロリと亡くなる、、、これも悪くはないのではないかという考え方もあります。

病院到着後の30分の心肺蘇生術は不要だと、個人的には思います。なぜなら、依然心静止が継続していますし(この辺はちょっと専門的ですね)、救命率は極めて低い(1%ほど)からです。なおかつ、PPK的には悪くない最期だからです。

死への考え方は、多様性に富んでいます。あくまでも、僕の考えです。

 

最近、外来で、患者と、よく「死」について話します。一言でいうと、「人は100%死ぬから、あなたも僕も、みんな、覚悟して、準備しておこうね」という感じ。

最近困っていることは、「コロリと死にたいです。コロリと死ぬ方法を教えてください」という質問です。なかなか良い回答が思いつかないです。いま考え中です。だれか教えて下さい苦笑。