おはようございます。布施淳です。

以前「サイエンス漢方」の話題に触れました。

「サイエンス漢方」は目から鱗 http://junfuse.com/150105/

ここで取り上げた、この本は、漢方と現代薬理学の融合により、安全かつ効果的な漢方薬しようを目指したものでした。漢方薬の効果を3つに分けたフレームワークは印象的でした。

西洋医が教える、本当は速効で治る漢方 (SB新書) 

井齋 偉矢 (著)

http://www.amazon.co.jp/dp/479737733X

 

さて、次の本もとてもシンプルな構成で漢方の勉強の導入にはとても良い本です。外来診察室に置いておきたい感じです笑。西洋医学教育に浸った我々医師たちにとって、漢方薬を身近に感じさせてくれます。漢方治療のパラダイムシフトと銘打っています。

簡単モダン・カンポウ―効率的に勉強する、画期的かつまったく新しい漢方勉強メソッド
新見 正則  (著)

西洋医によるエキス剤(ツムラとかの既製品)のみの漢方薬治療を想定しており、西洋医学で治らないものがメインターゲットとしています。西洋医学的な治療を主体とし、それでは対応できない部分を漢方薬治療で補うということです。

西洋医学信奉者は漢方にネガティブな考えを抱き、漢方医学信奉者は西洋医学にネガティブな考えを抱く、、、というのがよくある状況なのですが、著者は、西洋、漢方の双方をうまく取り入れていこうという平和主義者(笑)です!このスタンスがとてもよいですね!

そして、東洋医学的概念や古典知識、漢方診療の診察方法にはこだわらず、現代医学的な視点から捉えます。そして、とりあえず、まず処方を開始してみて、効果がなければ順次処方変更していこう、というとても気軽なスタンスです。患者と一緒に適切な漢方薬を探すことを楽しもう!と言います。

ちなみに、この本の著者新見先生は、患者とのコミュニケーションに関する本も書いており、良好な医師患者関係を構築するのが上手な先生のようです。

漢方薬は、診療科にこだわらず様々な訴えに対応可能であり、どの科の医師も診療の幅が広がりそうです。自分も心臓専門医で、心臓バカになりがちなので、このような漢方の活用方法は自分にとってもとても有用です。