こんにちは。布施淳です。

依存症と言えば、麻薬などの薬物依存あるいは、アルコール依存などが真っ先に思い浮かびます。自分とは無関係のことと思っている方もいるかもしれません。

しかし、今や、我々の身の回りには、依存症への落とし穴が至る所に存在します。

依存症関連の本を2冊読んでみました。後者のほうが、日本の状況にマッチしており、読みやすいです。

 

 

依存症とは、脳内の報酬や動機に関連する回路における慢性疾患であり、「脳の支配」「脳のハイジャック」、「意思が破壊される病気」などと表現されています。意思の問題ではないのです。本人の責任ではないのです。治療が必要な病気なのです。
薬物依存の落とし穴は、あの手、この手で、次々に襲ってきます。危険ドラッグはその1つでしょう。

アルコール依存に関しても、誘惑の手が次々に伸びてきます。日本ほど、アルコールの宣伝や、自動販売機が氾濫している国は珍しいようです。

あま〜いお菓子やケーキ。これら「糖質」も依存性があることが指摘されています。塩分や脂肪分も依存性を有します。これら依存性を標的にした食品ビジネスが活況です。過剰摂取は、身体に良いものではありませんが、依存性を高めて、消費を促します。依存症と化した我々は、どんどん消費してしまうのです。

ギャンブル依存も問題です。依存性のあるパチンコ屋が街中や駅前にあることは日本では普通ですが、国際的には異常だそうです。また、カジノも日本に誘致されるかもしれません。

そして、ネットや携帯のゲームも依存性が高いコンテンツです。特に、子供のゲーム依存は深刻です。時間浪費→学力低下→国力低下、という流れで日本の将来をも心配する意見もあります。その他SNSを始めとする各インターネットのコンテンツも、いかに依存性を高めるかということで収益向上を狙っています。ぼくも、ほぼネット依存に陥っています苦笑。

食品産業、アルコール産業、ゲーム産業、ネット関連産業、パチンコ等ギャンブル産業、携帯通信産業、タバコ産業、、主力産業の多くが「依存症」を作り出すことで収益を上げる、「依存症ビジネス」です。

そして、各業界が、どんどん依存症を増やし収益を上げるべく、依存性を高めるよう工夫を凝らしているのです。

アルコール依存症や薬物依存症は、病院で治療する、というイメージはつくかもしれません。しかし、その他の上に挙げたような依存症が、病院での治療が必要というイメージはつきますでしょうか?

糖質依存や脂質依存、塩分依存は、身体的異常、例えば、肥満や糖尿病、高血圧に移行し、結局は病院で治療ということになります。しかし、なかなかやめられません。これらに関し「依存症」という表現は現在の内科診療の現場では一般的ではありませんが、実質はまさに「依存症」でしょう。

その他の依存症も、少しづつ、医療機関での対応が始まってきています。

 

例えば、国立病院機構久里浜医療センターでは、依存症の外来を立ち上げています。

 

ネット依存治療部門

http://www.kurihama-med.jp/tiar/index.html

病的ギャンブリング(ギャンブル依存)治療部門

http://www.kurihama-med.jp/gamble/index.html

アルコール依存症治療

http://www.kurihama-med.jp/news/index.html

 

上記の本を是非お読み頂き、自分たちの身の回りには、依存性のあるものが氾濫している事実を認識することが必要と思いました。単なる趣味や嗜好、で済ませるには(身体や社会への)リスクが高い、と考えたいです。

そして、それらの一見ありふれたものにより、我々の「脳が破壊」され、自らの意思がコントロール不能になる「依存症」に陥るリスクが潜んでいます。

「依存症」は、自分を含め、誰でも、陥る可能性がある病気です。

自分自信が気をつけることはもちろんですが、自分のみならず、家族や友人、周囲の人たち、お互いに、注意し合う、ケアし合う、ことが社会として大事かと思いました。