おはようございます!あいさつは先制攻撃!布施淳です。
また、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患の治療の話です。
重症病変の時は冠動脈バイパス手術、軽症〜中等症の時は心臓カテーテル治療が、主に適用になるという話をしました。
そして説明スキルが重要という話もしました。
一概に「説明する」と言っても、そこにはプロセスが存在します。
通常冠動脈バイパス手術が適用になるような重症病変の患者に、冠動脈バイパス手術を勧めるケース。
①「重症病変には冠動脈バイパス手術が第一選択」という医学的に妥当な知識 
②それを患者に説明する方法
③実際にそれを患者に勧める態度
このようなプロセスのたとえに、よく使われる例として以下が挙げられます。
1. 「赤信号は停止」という知識
2. ブレーキを踏む技術
3. 実際に赤信号でブレーキを踏み、停止する態度
1.,は知っている、2.も出来る、でも、信号無視する人は多い、すなわち3. が出来ていないわけです。
いちばんやさしい教える技術 向後千春 著」 では、この3.を「態度スキル」と表現しています。(参考 http://junfuse.com/141215/
医師は患者に冠動脈バイパス手術を勧める例に戻りますと、
①が出来ていない医師は、ガイドラインや最新情報で知識を学べばよいです。
①②③を実践しても、患者を納得させられない医師は、 ②の訓練をすればよいでしょう。それが、先日の記事のこれです。http://junfuse.com/141221/
難しいのは、
①②は出来ていても、③が出来ていない人が存在することです。そこには、医師個人の価値観、技術の向上心、給与体系、 所属組織の方針・収益、病院の経営方針、医療機器メーカー・企業など、様々な要素が関わり複雑な構造になっています。一筋縄にはいきません。
関連した記事、以前にも書いていましたね。
だから、どうという結論はでないのですが苦笑、単に「説明スキル」の問題だけではない、ということです。
本気で説得しても説得できない場合は、説明スキルを鍛えればよいですが、実際の臨床現場は、実は説得する気がなく、説明するふりだけで、心臓カテーテル治療に誘導する場合が少なくないということです。
患者にとっては、セカンドオピニオンは重要です。