おはようございます!あいさつは先制攻撃!布施淳です。
知人が、ジョギングをしていたら、顔面が火照ってきて、痒くなってきたそうです。鏡を見てみると顔がひどく腫れていました。さて、どうすればよいでしょうか?
くまもん
(写真はイメージです笑)
徐々に息苦しく、そしてめまい、脱力感を感じてきました。
その知人はすぐそばの救急病院になんとか自力で受診。受診 時には意識は朦朧、ショック状態(血圧低下、生命の危機状態)でした。
「運動誘発性アナフィラキシー」という病態が疑われました。
アナフィラキシーとは、食べ物や薬、虫刺され等によるアレルギー反応により、身体が赤くなったり、痒くなったり、ひどくなると、血圧が低下したり、呼吸が苦しくなったり、命に関わることになります。このショック状態になった重篤な状態をアナフィラキシーショックと言います。エピネフリン(アドレナリン)という薬を筋肉注射する対処が必須となります。蜂に刺されたり、蕎麦アレルギーの人が蕎麦を食べてしまった時などによく陥ります。 適切な 対処を迅速に施さないと死に至ることもあります。
このアレルギー反応が、運動・身体活動により誘発されるのが、「運動誘発性アナフィラキシー」です。急激に始まり、稀に死に至ることもあります。
ジョギング、テニス、ダンス、エアロビクスといった激しい運動で出ることが比較的多いようですが、ウォーキングなど軽い運動でも起こることはあります。
まず出る症状は、身体のほてり、かゆみ、発赤、倦怠感などです。運動を中止すると改善傾向を呈することが多いですが、この兆候・症状が出ても、運動を続けると症状が進行、増悪し、呼吸苦や、低血圧、ショック状態に陥ることがあります。症状が出現し、助けを求めるために走ると症状が悪化することがあります。 運動を中止することが重要なのです。
この知人が、症状が悪化したのは、症状が出てからも活動を続け、病院に一人で歩いて行ったことが理由の1つと推測されます。
運動前に食べたものが発作の誘因となることもあります。食後数分から数時間のうちに運動を行っていると生じる「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」という病態であり、特に、穀物、ナッツ、貝、甲殻類、その他、フルーツや野菜、種子、豆、肉、ミルク、卵などが報告されています。
痛み止めの薬(NSAIDs)内服後の運動や、アルコール摂取後の運動で生じた報告もあります。またある温度(高温、寒冷)、花粉症の時期、埃や大気汚染の状況下など、環境要因の関与もあるようです。
上記の知人の方は、運動の2時間前にエビを食べていました。これが誘因の1つとなっていた可能性はあるでしょう。(元々エビにアレルギーがあったわけではありません)。
いずれにしても、運動は食前にするほうがよいと覚えておきましょう。
頻度は稀で、0.02-3%くらいの頻度ですが、対応の仕方で随分と経過が変わってくる可能性もあり、頭の片隅に入れておくとよい知識です。
運動中、身体のほてり、かゆみ、発赤、倦怠感などが出現したら、運動をすぐに中止し休みましょう。その場にとどまり、助けを呼びましょう。運動を中止することが重要!です。
症状が悪化するようなら救急車を呼びましょう。自然に改善しても、その後運動習慣を再開する場合は、医師に相談すると安心かと思います。