数年前に1日1食+極度の糖質制限ダイエットを試みました。約1年ほど続けました。結論的には、自分にとってはあまりよい食習慣ではないと感じ、今はやめています。
この食習慣により、体重はかなり減り、腹もへっこみましたが、問題点の1つとして、筋肉が落ちたこと、が挙げらます。
時期を同じくして、以前より寒さに弱くなった気がしています。筋肉量がおちたこととの関連を疑っています。以前は、寒い中でも半袖で過ごすようなことがよくありましたが、今は、「寒さ」を感じやすくなりました。自分としては「冷え」とは認識していませんでしたが、もしかしたら認識していないだけで、いわゆる「冷え」の一面なのかもしれません。
一般的に、男性より女性は「冷え」を訴えますし、そもそも男性にはあまり「冷え」という概念すらない人が多いのかもしれません。
西洋医学では、雪山など環境要因で陥る「低体温」といった病態はありますが、いわゆる通常の環境での「冷え」の概念はありません。
しかしながら外来診療を行っていると、「冷え」を訴える患者は少なくありません。特に「手足の冷え」を訴えます。手首や足首の動脈を調べると、よく拍動しています。すなわち、血流が途絶えてしまっているわけでないのです。それでも自身では「冷たく」感じるわけです。おそらくは、拍動している血管よりももっともっと末梢の細かな血管、毛細血管レベルでの循環不良なのだと思います。その末梢の血管が収縮してしまう、ちぢこまってしまうことで、末梢循環が十分でなくなり、「冷え」と感じるのでしょう。
末梢の血管が収縮してしまう一つの原因は、中枢の温度(わかりやすく言うと、身体の中心、内臓の温度)が低いことと推測されます。50年前の日本人の平均体温は36.9度士0.34度だったそうです。いまは36度を下回るひとも少なくありません。僕もそんな感じです苦笑 中枢の循環を保つ、中枢の温度を上げるために、身体は末梢の血管を収縮させて、中枢により多くの血流を循環させようと代償機構が働いているのでしょう。
体温を上げる有力な方法の1つは、筋肉量の増加です。筋肉は収縮伸展をすることで熱を産生します。これが体温上昇に寄与します。「冷え」対策の一つとして筋トレが挙げられるわけです。
ぼくが行った無理なダイエットで、筋肉量が落ちてしまったことが、体温低下、「寒さに弱い体質」に変化した可能性を疑っています。
女性より男性は「冷え」に無頓着なのは、相対的に筋肉量が多いことも一因と推測できます。

糖質制限を始め、各種ダイエットは今なお花盛りです。糖質制限で体重が劇的に減ることは確かです。しかし、筋肉が落ちてしまうとデメリットも多いです。糖質制限もほどほどがよさそうです。
いずれにせよ、ダイエットは、体重だけを指標にしていると判断を誤ることがあります。骨格筋量や体脂肪率など体重以外の指標も利用したダイエットが望ましいと思います。
そして「筋トレ」に励みましょう笑

【参考図書】
心もからだも「冷え」が万病のもと  川嶋朗

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