おはようございます!あいさつは先制攻撃!布施淳です。

 

入浴の危険性の話、補足します。

昨日の記事では、なぜ入浴が死に至るか、はっきり記載していませんでしたね。
話が前後しますが、改めて、入浴→死のプロセスを具体的に挙げてみます。

 

 

・血圧低下(+脱水)→脳血流低下→失神→水没→溺死
・血圧低下(+脱水)→脳血流低下→脳梗塞→溺死、突然死
・血圧低下(+脱水)→心臓(冠動脈)の血流低下→心筋梗塞→突然死
・血圧低下(+脱水)→心臓(冠動脈)の血流低下→不整脈→突然死
・血圧上昇・水圧→心臓負荷→心不全→突然死
・血圧上昇→脳出血→突然死
・副交感神経亢進→入眠→水没→溺死
・体温上昇→熱中症→ショック→死

 

 

血圧低下による意識低下や、心臓・脳・血管関係の病気発症による意識低下や体動困難による水没→溺死。
或いはそれらの病気そのものによる突然死(溺水に無関係)。
それらが入浴中死亡の主となります。

 
心肺停止には至らないが入浴中に自力で浴槽から出られずに救助を要した方も多数存在します。
2000年東京都の調査では,入浴中の救急要請の約半数が心肺停止、約25%が救助を要した方であり,後者の救急要請理由の90%は意識低下でした。

 
水没したときに、他の人がそばにいれば、救出できる可能性が高まります。1人での入浴は危険性が高くなります。銭湯や公共浴場は、他の人がいる可能性が高く、その分安心な面があるわけです。
1人で入浴しているときに水没したり、或いは動けなくなり一人で浴槽から出れなくなり、救助が遅れると体温がさらに上昇して熱射病となり,病態は更に悪化し,心肺停止に至る率が高くなります。

 

 

他の人が、浴槽内に水没しているあるいは声をかけても反応が鈍い場合には,ただちに浴槽から救出するか、浴槽から救出できない場合には浴槽の栓を抜いてお湯を排出させましょう。同時に救急要請、意識がなく、呼吸が正常でないように見えたら、心肺停止と考えて、心肺蘇生術(胸骨圧迫と、可能なら人工呼吸)を行いましょう。

 

通常、一般市民の心肺蘇生術は、胸骨圧迫のみで良いのですが、この場合、可能ならば人工呼吸も合わせて行った方がベターかと思います。
なぜなら、水没していたら呼吸ができずに低酸素に陥っている可能性が高いからです。

 

 

参考、出典 ・日本循環器学会 失神の診断・治療ガイドライン

http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_inoue_h.pdf