おはようございます!あいさつは先制攻撃!布施淳です。

 

高齢女性①

 

病気の夫の看病をしていましたが、夫の病状は悪化、そして夫は亡くなりました。夫が亡くなった約30分後に、今度は妻が、胸が苦しくなりました。結論的には「たこつぼ心筋症」でした。

 
ウィキペディア:たこつぼ心筋症
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A4%E3%81%BC%E5%BF%83%E7%AD%8B%E7%97%87

【参考】
たこつぼ心筋症 画像

たこつぼ 画像

 
多くの場合、ストレスが誘因となり、心臓の一部が動かなくなり、「たこつぼ」のような形態を呈する病気です。心臓の一部が「フリーズ」してしまう感じです。

 
ストレス起因性心筋症 Stress-induced cardiomyopathy と称される場合もあります。

 
病気の機序ははっきりしていませんが、ストレスにより、交感神経が過度に亢進し、カテコールアミンという興奮ホルモンが過剰に分泌されて心臓を障害するという説もあります。

 
心臓が一部が動かなくなってしまうと、その程度によりますが、軽症なら命にかかわることは少ないですが、重症だと数日間は命にかかわる重大な経過を辿ることもあります。

 
しかし、動かなくなった心臓は、多くの場合、時間ととともに自然に改善し、ほぼ正常に回復します。
動きが悪くなった急性期を乗り切れば、基本的には、経過のよい病気です。
急性心筋梗塞と非常によく似た病状を呈しますが、たこつぼ心筋症の方が経過が良い場合が多いです。

 
この高齢女性も、「夫の死」というストレスにより、交感神経が亢進し、「たこつぼ心筋症」を発症したと推測されます。
 

 
高齢女性②。

 
自宅で妻の目の前で、夫が突然卒倒し、心肺停止に陥りました。妻は救急要請。夫は救急隊に心肺蘇生術を施されつつ、救急車で病院に搬送されました。妻も救急車に同乗し病院に同行しました。

 
夫は、救命センターに入院しました。一方の妻も、夫が倒れた直後から胸が苦しくなったとのこと。夫に同行中、我慢していましたが、治まらないので、その旨夫に対応中の病院のスタッフに伝えました。検査の結果、妻は「たこつぼ心筋症」を発症していました。

 
目の前で夫が心肺停止に陥るという、これまで経験したことのないようなショッキングな場面を目の当たりにたわけで、そのストレスは計り知れません。高齢女性①の「たこつぼ心筋症」の方の心臓の動きの悪さよりも、もっと悪かったです。突然だった分、ショックの大きさも大きく、より交感神経が過剰に亢進し、大きな障害を及ぼしたのでしょう。ストレス、ショックの大きさと、心臓の障害の程度は相関するのかもしれません。

 

いずれにしても、過度のストレスは身体に害です。慢性のストレス、急性のストレス、いろいろあるでしょうが、過度のストレスは、慢性的な身体の不調を及ぼすのみならず、劇的な急性疾患を及ぼす可能性をもあるわけです。

 

可能な範囲で、急性・慢性、様々なストレスを回避するような対策、心構えをしたいものです。