Leisure-Time Running Reduces All-Cause and Cardiovascular Mortality Risk
(J Am Coll Cardiol 2014;64:472–81)
http://content.onlinejacc.org/article.aspx?articleID=1891600

 

以前取り上げたこの論文は、ランニングを5-10分でも行うと、死亡や心臓血管死亡を予防する効果が期待できます、という内容でした。
ただ、長く走り過ぎたり、速いランニングだと、むしろ死亡や心臓血管死亡の予防効果が低下してしまう傾向にありました。

 

 

 

Running

 

グラフの右端、カーブが少し上がっているのが、その所見、「Uカーブ現象」です。このような傾向、即ち、激しい運動や、運動し過ぎは、死亡予防効果が低下してしまう、という傾向は他の研究でもよく見られることのようです。しかしながら、そのような傾向を呈していない研究もあり、明確な結論が出ていないのが現状です。
なぜ、走り過ぎはその予防効果が低下してしまう可能性があるのかという理由の1つに、稀に運動による心臓突然死が生じることが挙げられます。

 

 

この点については、また改めて取り上げたいと思いますが、いずれにしても、ランニング前には、身体のチェックをすることが必要です。特に、年配の方は必須です。

 
運動の目的、走る目的を明確にすることも重要と思います。

 

 

自分の限界を超えたい、或いは、走るのが楽しくて楽しくて楽しくて仕方ない、などの理由でフルマラソンや、トライアスロン、或はもっと短い距離でもタイムトライアルを行うなど、、そのような方は、もちろん、御自身の希望通り運動してもよろしいわけですが、その前に、より慎重な身体チェックが望まれます。
ただ健康のため、具体的には、病気の予防、長寿を期待、日常生活を支障なく送るための足腰の強化、などであれば、激しい運動の必要性は低いですし、「Uカーブ現象」の可能性を考えると、むしろ激しい運動は避けた方が無難です。
上記論文、それについてのブログ(http://junfuse.com/140901miracle/) 、これは、ランニングの目的が、死亡率の低下、心臓血管病による死亡率の低下、です。

 

 

上の論文のグラフを見ながら、自分の最近1週間のランニング状況を調べてみました。

 

fuserun

1週間のデータです

①時間 225分
②距離 28マイル(45km)
③頻度 7回
④2475メッツ・分
⑤スピード 7.5マイル/分(12km/h)

 

 

5項目(5本あるグラフ)のうち、4項目(4本が)一番右のカーブが上がる(死亡予防効果減少)領域に属していました笑。
自分の走る主目的は、自分の接する患者さんや一般の方々の健康維持の姿勢に目線をそろえる、共感を覚える、経験を共有する、ためです。
そんな目的を考えると、ちょっと、無理し過ぎ、走り過ぎのようです笑。
このペースであれば、もう自分も中年ですから、身体チェックを慎重にしながら行うことが必要です。