とある所で起こった話です。(写真と本文は関係ありません)

 
心臓病(心筋梗塞)を有する中年男性がある店で万引きを試みました。しかし、店員に捕まり、110番通報されてしまいました。店員と警官の前で、突然「気分が悪い、苦しい」と言い出し、卒倒しました。詐病ではなく、心肺停止に陥りました。

 

警察官がAEDを使用し心肺蘇生術を試みました。AEDは作動しました。心室細動という不整脈だったと考えられます。それでも、残念ながら不整脈は治まらず、救急車も要請され、病院に搬送されましたが、その後の経過はあまり良くないものでした。

 
元々心臓病があり、その程度も軽くはなかったようで、このような心臓突然死のリスクは、通常の方よりも高いと考えられます。

 
そのような方が、「万引きを企てる」ということで、恐らくはかなりドキドキし、緊張し、交感神経系が亢進していたものと思われます。運動するとドキドキするようなものですね。

 

更に、店員に見つかり、捕まり、警察沙汰にもなってしまった、、、そんな状況では、緊張度、緊迫度はますます増大し、交感神経の亢進度合いは計り知れぬ程になっていた可能性があります。全速力で目一杯走るような極度のドキドキ状態だったのかもしれません。

 

 
そのような交感神経亢進状態は、身体には悪い影響を及ぼし得ます。悪い心臓には悪影響を及ぼします。

 

今回の、不整脈「心室細動」の発症も、交感神経亢進状態が誘因になった可能性が高いです。

 

 
自律神経は交感神経と副交感神経に大別されます。

 
交感神経は、活発、激しい、アクセル、

 
副交感神経は、安静、穏やか、ブレーキ

といったイメージ、働き、です。

 

 

心臓が悪い方、例えば、心筋梗塞を煩った方や心不全の方は、β遮断薬という、交感神経の働きを抑える薬を内服する事が推奨されています。そのような患者がこの薬を内服していると、心臓のトラブルを生じる確率を下げ、長生きにも通じることが期待できるのです。(普通の人が内服しても、効果は期待できません)

 

 
交感神経と副交感神経。

 
善悪ではなく、両者のバランスが大事なのですが、健康という観点からは、必要以上の交感神経活性化は望ましくありません。

 
そんなことを、ひしひしと感じさせる出来事でした。

 
穏やかに過ごす事を、心がけましょう。