効率が良く、質の高い睡眠を得るには、
「個人個人に合った至適な睡眠時間(おおよそ6-8時間)を、ゴールデンタイム(午後10時~午前2時)を含めたまとまった時間(メジャースリープ)で確保する事が、質の高い睡眠につながる。 」
でした。
さて、メジャースリープが崩れている人は誰でしょう?
睡眠のゴールデンタイムを逃している人は誰でしょう?
夜勤している人です。
タクシーやトラックなどのドライバー、コンビニエンスストア店員、警備員、飲食業、様々な職種があります。
看護師や医師を初めとする医療従事者もその代表格でしょう。
看護師は交代勤務が基本です。夜勤だと当然夜間は全く寝れません。夜勤、日勤が混在する勤務シフトになると、睡眠が不規則になり、睡眠障害に陥ることが多々あります。睡眠導入剤を使わざるを得ない方も少なくありません。
当直医師は、通常、救急患者や、病棟での急な事態が生じなければ寝る事ができます。逆に言うと、救急患者が来院すれば、寝れません。夜間に病院に救急受診するということは、当直医の睡眠を中断させることになります。
睡眠不足、昼夜逆転や、細切れの睡眠など、睡眠のリズムが狂うと、免疫力が低下するなどの悪影響が生じます。
結果、交代勤務の方は、
・糖尿病、高血圧、脳卒中、心筋梗塞といった生活習慣病
・乳癌や前立腺癌といった悪性腫瘍
・その他、うつ病、感染症など
に罹患しやすい、ことが明らかになっています 。
医療従事者は、命を削って、患者に献身しているわけです。
医療従事者のみならず、夜間勤務者たちは、自らの命を削って、より良い社会になるために献身しているわけです。
でもやっぱり、夜間勤務者自身も、健全でいたい、いて欲しいものです
可能な限りでの睡眠。必要です。勤務体勢の整備も必要です。
一般市民の方は、患者として、夜間の救急病院にお世話にならないように、日頃からよく睡眠を取って健康維持を図っておく事ももちろん必要です。
さあ、テレビを消して、寝ましょう笑
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