閉塞性動脈硬化症という病気があります。

 

足の血管が狭くなったり、閉塞したりすることで足が痛くなります。

 

歩いているとふくらはぎあたりが痛くなり、立ち止まると改善するというのが典型的な症状です。

 

従って、歩きたくても長く歩けない、という悩みが生じたりするわけです。

 

そんな閉塞性動脈硬化症の患者さんに、チョコレートを食べてもらうと、歩ける距離が長くなる!という話。

 
Dark Chocolate Acutely Improves Walking Autonomy in Patients With Peripheral Artery Disease

( J Am Heart Assoc. 2014;3:e001072 doi: 10.1161/JAHA.114.001072)

 
イタリアからの論文です。平均69歳の閉塞性動脈硬化症患者20人(14人男性)が対象です。

ベースラインの歩行距離や歩行時間測定し採血をした後、ダークチョコレートまたはミルクチョコレート40gを15分間で食べてもらい、その2時間後に歩行距離(主要評価項目)等を再度測定し、各チョコレートの急性効果を評価しました。singleblind, cross-over design.です。

 
2種類のチョコレートの定義は以下。

 
ダークチョコレート(カカオ分>85%) 
ミルクチョコレート(カカオ分≦35%)

 
結果は、

ダークチョコレートを食べた場合、

最大歩行距離が11%延長
最大歩行時間が15%延長し、

血管内皮機能を司る物質の血中濃度がダークチョコ群で改善しました。

ミルクチョコレート群は歩行距離も歩行時間も改善しませんでした。
Darkchoco

(グラフ見るにはクリックしてください)

(Maximal walking distance (MWD)、maximal walking time (MWT))

 

 
ダークチョコレートを食べることで、血管の機能が改善し、血流が良くなることが示唆されました。しかも、食後2時間という急性効果があるということです。

 
完全なランダム化無作為試験ではないし、対象患者数も少ないですし、結論付ける事はできませんが、ダークチョコレートの有効性を示唆する結果です。

 

 
閉塞性動脈硬化症の方は、外出前にチョコレートを食べると、調子良く歩行できるかもしれません!

この研究ではチョコレート40gを食しています。

 
ちなみにLindtリンツの99%チョコは1枚50gなので、その4/5の量。
参考までにカロリー数は、100g/567kcalであり、40gだと227kcalに相当します。
なお、85%のエクセレンスは1枚100gですので、2/5の量となります。

チョコリンツ100%チョコリンツ85%

 

 

明治の

チョコレート効果95%は1箱60g

チョコレート効果86%は1箱70g

チョコレート効果95 チョコレート効果

コンビニに売っているミルクチョコレートでは効果は期待できません。「ブラックチョコレート」などと記載されていても、カカオ含有量のパーセント表示がないものは、この論文で言う「ダークチョコレート」には該当しないとお考え下さい。

 

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