先日、母校の慈恵医大関連の、とある会で同校教授の浦島充佳先生の講演を拝聴しました。専門は小児科ですが疫学分野に精通している先生です。

世界に通用する医師を育成するための医学生教育に関する講演でした。御自身も世界を舞台に活躍されており、そのスピリットを若き学生達に熱く伝えようとする姿勢に感銘を受けました。

そんな浦島教授の本をアマゾンで見かけたので購入。

 

 
情報氾濫の世の中。健康関連・食関連の情報も玉石混合で、一体何を信じてよいのか分からない状態です。”とんでも情報”も氾濫しています。確たるエビデンス(科学的根拠)が存在するのか否かがポイントになってきます。
浦島教授は、疫学のプロ。
疫学とは「統計学的なリスク分析に留まらず、これを実践して病気の発生を予防したり、病気の治療を促進したりする学問」であり、この本は「健康に関する疑問について、その科学的根拠を(留学先の)ハーバード大学で習った疫学的な手法で読み解き、読者に分かり易く解説」しています。
New England Journal of Medicineや、Lancet、JAMAなど一流の医学雑誌に掲載された論文を主にとりあげ、解説しています。

・肉か野菜かではなく、食品の質が大事
・赤身肉でなく、加工肉が問題
・低GI(グリセミック・インデックス)推奨、目安は60以下
・トランス脂肪酸を避ける(総エネルギー摂取量の1%未満、約2g/日未満)
・安くて多い養殖魚より高くても少量の天然魚
・原料の明らかでない加工食品はできるだけ控える
・地中海食は安定的なダイエット効果や優れた健康効果
・軽い糖質制限食+運動 推奨
・1日1食は推奨しない
・ダイエットで大事なのは「量より質」。食事をどれだけ減らすかではなく、何を食べ、何を食べないか、だ。
・痩せる食品;ヨーグルト1個/日、ナッツ1つまみ/日、果物1個/日、全粒粉穀物1皿/日、野菜1皿/日
・太る食品;フライドポテト、ポテトチップ、加工肉、赤身肉、砂糖入りジュース、芋、菓子、精製穀物、揚げ物、バター、100%フルーツジュース
・ちょい小太りが長生きの秘訣(BMI24-26)
・運動+食事制限がベスト
・コーヒーは死亡率を下げ減量効果あり 2杯/日以上
・緑茶は脳卒中予防
・運動、低GIで認知症予防

などなど、決して目新しい情報ではないのですが、多くは科学的根拠に基づいており、頭の中が整理されます。
比較的安心して実践できるのではないでしょうか。

ただ、ハーバード式〜というネーミングに根拠が薄いように思いました。

慈恵式〜 では売れないんだろうな苦笑。