患者自身の主体性が弱まり、過度に医師に頼ってしまう傾向を助長するものとして、医師の着る「白衣」が挙げられると思います。
白衣は医師の象徴のようにも思えます。

医師側でも、白衣を着ると、なんとなく偉くなった気がしてしまうする人もいるかもしれません。

白衣を見ると泣く幼い子供もいます。白衣はそれだけインパクトがあるのでしょう。

でも機能的には白衣を着る科学的根拠はあまりありません。感染予防にもなりません。そんな研究も散見されます。例えば以下。

Newly cleaned physician uniforms and infrequently washed white coats have similar rates of bacterial contamination after an 8-hour workday: A randomized controlled trial

Journal of Hospital Medicine Volume 6, Issue 4, pages 177–182, April 2011

 

白衣を一週間洗濯しない医師も少なくありません。袖口や襟元が黄ばんだり、黒ずんだり。そんな白衣を着る習慣はかえって汚い気もします。

いっその事、白衣を着なければよいと思います。

患者にとって、医師をフラットな立場で見やすくなります。結果、主体性が少し湧きやすくなるかもしれません。

ということで、自分はここ数年、白衣を着ていません。