おはようございます。布施淳です。夏季休暇中です。南の島です。すいません笑。

ホテルからの風景です。

 

Hawaii blue sky

 

 

南の島には、日本人とは比較にならないほどの肥満体型の方々がたくさんいらっしゃいます。

 

obese

 

肉に、揚げ物に、ドーナツ、パンケーキ、アイスクリーム、チョコレート、ジュース、、、美味しいものが多すぎます笑。

 

sunnydays pancake

 

 

肥満は万病のもと

肥満の方は、様々な病気にかかりやすいし、短命であるという話は以前にも触れました。

 

BMI>30で健康寿命短縮

 

つい最近も、肥満と心臓病の相関に関しての論文を見かけました。肥満の人は、心臓血管病の頻度が高く、特に心不全の頻度が高いと言う話。ここでの肥満の定義は以下。日本でBMI35を超える肥満の頻度は少ないですよね。

・normal weight:BMI 18.5-25.0

・overweight:BMI 25.0-30.0

・obese:BMI 30.0-35.0

・severely obese:BMI ≧35.0

 

肥満傾向が強まるとともに、心不全や、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳卒中に罹患する確率が高くなります。特に心不全の確率が高くなりやすいです。

Obesity CVD risk

(Obesity and Subtypes of Incident Cardiovascular Disease(J Am Heart Assoc. 2016;5:e003921))

 

 

 

第一回大阪版健康・栄養調査

さて、そんな中、大阪府が行った「第一回大阪版健康・栄養調査」の中の一項目が、一部で話題になっています。

主食の重ね食べする人の割合。肥満の方が、普通・痩せの人より多い傾向を示しました。「普通」の定義は、上記同様、BMI 18.5以上25.0未満 です。「やせ」は18.5未満、「肥満」が25.0以上と思います。

で、これは、因果関係ではなく、相関関係です。

 

粉物食べ重ね

(出典:大阪版健康・栄養調査結果(速報版) )

 

毎日新聞の報道。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160803-00000001-mai-soci

 

うどんとかやくごはん、お好み焼きとごはんなど主食を2種類同時に食べる頻度は、やせている人より太っている人の方が高い--。大阪府が行った食生活の調査でこんな実態が明らかになった。府は「大阪ではよく見られる食習慣で否定はしないが、太っている人は回数を減らすなど工夫してほしい」と呼びかけている」(引用)

 

この報道に対して、とあるSNSではこんな意見が飛び交っていました。大阪人らしき方々のコメントです。

 

・ほっといてくれ。大きなお世話。

・普通や。

・記事の意図が見えん。

・パスタ+パン食べ放題はなぜ言われないのか?大阪食文化蔑視。

・全国紙が取り上げるようなニュースではない。

 

 

 

防衛機制が働いている

肥満が健康維持に良くないことはもはや常識です。そして、炭水化物の摂り過ぎが肥満を助長するということも、良く知られたことです。大阪の人も、上の意見を主張している人も、心の底では、好ましい状況ではないと思っていることと推測します。それを是正しようとする行政の方針も理解できるはずと思います。にも関わらず、それに関心を持たないかのようなコメント、わからないふりをするようなコメント、矛先を変えるようなコメント、、、。

 

防衛機制が働いているように思います。防衛機制には、ユーモア、予期、抑圧、昇華、愛他主義、解離、置き換え、投影、合理化、行動化、、、、などなど様々なものがありますが、この場合は主に「合理化」でしょうか。

 

防衛機制とは、

「自分自身の心を、さまざまな方法で守ること。不快な感情、気持ち、体験を弱めたり避けることによって、心理的に安定した状態を保つために発生する心理的な作用。 通常は、無意識のうちに発生します。 切迫した状況の時に自分が傷つくのを防ぎ、自分自身を維持しようとする心の動き。」

 

 そして、合理化とは、

「何かと理由をつけて、自分自身の正当性を確保したり、ほかのものに責任転嫁をしたりすること。出来なかった事を、正当だと思うこと。自分が失敗をした時に、もっともらしい理屈を後付する働き。」

 

引用ページたち

 

防衛機制が働くほど、上記コメントを発した方々は、心が揺さぶられているものと推測します。

 

健康リテラシー向上へ

医療従事者や行政等としては、正しい情報を社会に提供し一般市民の健康リテラシー向上を企てる必要があります。その意味では、大阪の健康栄養調査は大変好感が持てます。第一回ということですから、今後も継続して更に精度の高い調査結果を導けるよう努力して頂きたいものです。

そのような情報の提供を十分受けた上で、それでも「主食重ね食べ」を本人が望むのであれば、やれば良いのです。最終的には本人の自由ですから仕方ありません。そのデメリットをよく理解して、それを否定したりごまかしたりせず、享受した上での判断でなければいけません。また、反論があれば感情的ではなく理論的に主張頂ければ良いのです。良きディスカッションから、互いに新たな学びが生まれます。喫煙や飲酒同様、糖質依存症になっている場合もあるかもしれません。そのような場合は、医療従事者はより一層ケアを心がけなければいけません。経済的に、そうせざるを得ない方々もいるものと思います。そのような方も含め、なんとか救いの方策を考えたいです。大阪のみならず、ラーメン+ライスも同罪です。

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(出典:ウィキペディア)